キンカクイチメガサ(新称)の日本における発生について

レコードナンバー
630807
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00020889
NACSIS書誌ID
AA11352650
本文言語
ja
著者名
長沢 栄史 ; 下野 義人 ; 本郷 次雄
誌名
財団法人日本きのこセンター菌蕈研究所研究報告 = Reports of the Tottori Mycological Institute
別誌名
菌蕈研究所研究報告 ; 日本きのこセンター菌蕈研究所研究報告
発行元
日本きのこセンター菌蕈研究所
巻号ページ
38号,p.6-13(2000-12)
ISSN
03888266
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抄録
従来日本から未記録であったモエギタケ科のきのこ,Hypholoma tuberosum Redhead & Kroeger(キンカクイチメガサ/菌核市女傘:新称)の日本における発生について報告した.本種は1987年にカナダ,バンクーバー産の標本に基づいて新種記載された比較的新しい種類であるが,Hypholoma(=Naematoloma)クリタケ属において菌核を形成する点を著しい特徴とする.カナダからの報告以後は,オーストラリアおよびベルギーから報告されているのみであった.菌核は地中に形成され,褐色で不規則に歪み,大きさは通常10-30×10-25×10-20mm.子実体は一つの菌核から1-5個生じ,比較的小形.かさは径2-4cm位,黄土色~帯褐橙色で湿時やや粘性を帯びる.柄はつばを欠き,傘より淡色で細長く,菌核が土に深く埋っているときは基部が根状に長く伸びる.胞子紋は暗紫褐色.胞子は楕円形で発芽孔を有し,大きさ8.5-12×5-6.5μm(平均10×5.5μm).日本では秋,芝生,畑,公園内の植木の下,あるいは花壇などに発生し,鳥取県(鳥取市),京都府(京都市),大阪府(高槻市)および新潟県(上越市)で発見されている.国内における生態および分布の状況から推察して,本菌は恐らく外国からの移入種であり,また,国内に広く分布しているのではないかと考えられる.
引用文献数
9
登録日
2011年3月5日
収録データベース
AGROLib ; JASI