わが国における白絹病菌の遺伝的変異

レコードナンバー
650387
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20024563
NACSIS書誌ID
AN10037751
本文言語
ja
著者名
岡部 郁子
誌名
農業環境技術研究所報告
別誌名
農環研報 ; Bull. Natl. Inst. Agro-Environ. Sci ; Bulletin of the National Institute of Agro-Environmental Sciences ; Bulletin of the National Institute for Agro-Environmental Sciences ; Bulletin of National Institute for Agro-Environmental Sciences
発行元
農業環境技術研究所
巻号ページ
21号,p.1-39(2002-03)
ISSN
09119450
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抄録
日本国内の白絹病菌は,リボソームRNA遺伝子ITS領域のPCR-RFLPパターン,菌核の形態および生育適温範囲において異なる2つのグループに大別される。それぞれのグループは外国におけるSclerotium rolfsiiおよびS. delphiniiに相当した。一方のグループは西日本から関東南部にかけて,もう一方のグループは北陸・東北・北関東に分布していた。西日本の1つの分離菌株から2種類のホモカリオン菌株が分離されたが,その1つはITS領域塩基配列において北陸・東北・北関東の菌株と極めて近く,両グループの間に遺伝的交流があることが示された。すなわち,両グループは形態学的には若干異なるが,生物学的には同一種である可能性を示した。一方で,本菌はその生活環において無性生殖が中心であり,有性生殖の機会は少ないことが,白絹病発生圃場の個体群において大多数の菌株が同一クローンに属することから示された。 以上から,白絹病菌はグループ間で遺伝的交流を行う能力は保っているが,実際にはその機会が少なく,地域による変異が大きいと考えられた。
引用文献数
161
登録日
2011年3月5日
収録データベース
JASI ; AGROLib