ブドウ新品種‘ハニービーナス’

レコードナンバー
682960
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20011205
NACSIS書誌ID
AA11651673
本文言語
ja
著者名
山田 昌彦 ; 山根 弘康 ; 吉永 勝一 ; 平川 信之 ; 栗原 昭夫 ; 岩波 宏 ; 永田 賢嗣 ; 佐藤 明彦 ; 小澤 俊治 ; 角 利昭 ; 平林 利郎 ; 角谷 真奈美 ; 中島 育子
誌名
果樹研究所研究報告 = Bulletin of the National Institute of Fruit Tree Science
別誌名
果樹研報 ; Bull. Natl. Inst. Fruit Tree Sci ; Bulletin of the NARO Institute of Fruit Tree Science
発行元
農業技術研究機構果樹研究所
巻号ページ
2号,p.53-63(2003-03)
ISSN
13473549
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抄録
1. ‘ハニービーナス’は果樹試験場安芸津支場(現農業技術研究機構果樹研究所ブドウ・カキ研究部)において,1980年に‘紅瑞宝’に‘オリンピア’を交雑して得た実生から選抜された四倍体の品種である。1989年に一次選抜し,1992年から開始されたブドウ第8回系統適応性検定試験に‘ブドウ安芸津19号’の系統名を付して供試し,特性の検討を行った。1998年8月に農林水産省育成農作物新品種命名登録規程に基づき,‘ハニービーナス’と命名,‘ぶどう農林19号’として登録された。また,2001年10月に登録番号第9400号として品種登録された。2. 樹勢は強いが,‘巨峰’よりやや弱く,‘巨峰’より結果母枝基部の芽が萌芽・伸長しやすい。開花期は‘巨峰’とほぼ同時期である。有核栽培を‘巨峰’に準じて行うのが良いが,花振るい性は‘巨峰’より少なく,結実しやすい。耐病性は‘巨峰’に近いが,‘巨峰’と比べ,晩腐病,うどんこ病がやや発生しやすい。東北地方南部から九州までの地域で栽培できるが,耐寒性は強く,東北地方北部においても一部地域で栽培可能と見込まれる。3. ‘巨峰’とほぼ同時期に成熟する8~10g程度の果粒重の黄緑色ブドウであり,‘巨峰’より3g程度果粒が小さい。系統適応性検定試験では,‘巨峰’と比較を行った25場所の平均収穫期は‘ハニービーナス’が9月3日,‘巨峰’が9月9日であった。果肉特性は,‘巨峰’と同様,崩壊性と塊状の中間であるが,‘巨峰’よりやや硬い。糖度は‘巨峰’より2%程度高く21%程度,酸含量は‘巨峰’と同様の0.5g/100ml前後であり,特有の芳香を持ち,食味が優れている。環境条件により少し渋みを発生することがある。はく皮の難易は‘巨峰’なみである。裂果性は非常に小さく,‘巨峰’なみである。日持ち性は短く,‘巨峰’なみである。
引用文献数
6
登録日
2011年3月5日
収録データベース
JASI ; AGROLib