雑誌「被服」と「戦時の本染」

レコードナンバー
723375
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00015441
NACSIS書誌ID
AA11189254
論文サブタイトル
十五年戦争下の染色事情
本文言語
ja
著者名
西谷 美乃理 ; 森 理恵
誌名
京都府立大学学術報告. 人間環境学・農学
別誌名
京都府大学報・人・農 ; Sci. Rep. Kyoto Pref. Univ., Hum. Env. & Agr. ; 京都府立大学学術報告. 人間環境学農学
発行元
京都府立大学
巻号ページ
57号,p.33-41(2005-12)
ISSN
13433954
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抄録
陸軍被服本廠内の被服協会の機関誌『被服』と、上村六郎『戦時の本染』により、十五年戦争下における染色をめぐる状況を見た。その結果は次のようにまとめられる。植物染料によるほんぞめ「本染」(草木染)の振興は、第一に、化学染料の輸入の途絶と国内染料工場の化学兵器工場への転用とによる染料不足、第二に、本土空襲による迷彩色を身につける必要性の高まり、というふたつの要因から企図された。ところが一方、「本染」は、先に民芸関係者により、化学染料にはない美をもつものとして評価しようという動きが開始されていた。これが「本染」振興の第三の要因である。その普及に当たっては、染料不足の解消と迷彩色の獲得という差し迫った目的よりも、これは日本古来の美なのである、という美的精神的側面が強調される。「本染」(草木染)は戦時下の国粋意識と結びつき、戦後にはこの第三の要因によって、支持されることとなった。
引用文献数
13
登録日
2011年3月5日
収録データベース
JASI ; AGROLib