なぜ,いまだに世界中でPenman-Monteih式なのか-

レコードナンバー
761377
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00014870
NACSIS書誌ID
AN0038751X
本文言語
ja
著者名
高倉 直
誌名
農業および園芸 = Agriculture and horticulture
発行元
養賢堂
巻号ページ
83巻・9号,p.953-957(2008-09)
ISSN
03695247
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PDF(2164KB)
抄録
耕地からの蒸発散量を環境要因から算定するとき、そのすべてが耕地のエネルギー収支式から始まっていることは明らかである。すでにいくつかの手法が報告され、その改良法等も報告されている。歴史的に見れば、Penman-Monteithの式があまりにも有名である。50年以上も前にPenmanが植被のない状態での式を提案し、その後、Monteithが植被を含む場合にも適用できるように改良し、多くの論文や書籍等に紹介され、多くの研究に用いられてきた。このように、エネルギー収支式の残余項として求められることは明らかなことで、誰でも気が付くことであるが、最近放射温度測定が手軽になったにもかかわらず、この手法は意外に研究されていない。温室内や限られた面積の耕地の場合には、広大な面積に用いられる手法は適切とは言い難く、これまで水蒸気フラックスを測るPenman-Monteith法やボーエン比法が多く用いられているのが現状である。もう1点、重要なことは、蒸発散の算定は単に、耕地の微気象解析そのものが目的であるばかりでなく、それに基づく植物群落への灌水制御という側面があることである。そのためには、高価な測器を使うことなく、また限られた面積の植物群落にも適応出来る手法が望ましい。
引用文献数
31
登録日
2011年12月19日
収録データベース
JASI ; AGROLib