北米侵入種クズPueraria montana(Lour. )Merr. var. lobata(Willd. )Maesen et S. Almeida(Leguminosae)の原産地域における天敵相

レコードナンバー
815064
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00014825
NACSIS書誌ID
AN00186121
本文言語
ja
著者名
今井 健介 ; 三浦 和美 ; 飯田 博之 ; 藤崎 憲治
誌名
日本応用動物昆虫学会誌
別誌名
日本応用動物昆虫学会誌 ; Japanese journal of applied entomology and zoology
発行元
日本応用動物昆虫学会
巻号ページ
55巻・3号,p.147-154(2011-08)
ISSN
00214914
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抄録
クズは日本から北米へ導入されて害草化し、アメリカ合衆国では侵略的外来植物とされている.アメリカにおけるクズの生物的防除に資する目的で、原産国である日本におけるクズの天敵相を調査し、2004年~2005年に近畿地方を中心に行った野外調査と文献調査により48種のクズ食者を確認した.そのうち20種は先行研究で作成された日本産クズ天敵リストに掲載されていない種であった.これらの中で導入可能なクズの単食性天敵と推察されたのは、食性が知られていない3種、エゾコハナコメツキParacardiophorus subaeneus yasudai Ohira、ヨスジヒシウンカReptalus quadricinctus Matsumura、およびコガタヒメアオシャクJodis orientalis Wehrliであった.また、本調査で明らかになった近畿地方のクズ天敵相(41種)と鹿児島市における先行研究の結果(62種)を比較したところ、2地域間の共通種は21種で、天敵相に大きな違いが認められた.同様に、既存の日本産天敵リストと本研究の結果を併せた129種を、先行研究で報告された中国産天敵リストの116種と比較したところ、2国間の共通種は15種でさらに大きな差が認められた.このように調査地点により天敵相が大きく異なることから、気候等の環境条件の異なる多くの地点で探索することが有効な導入天敵の発見につながる可能性が示唆された.しかし、本調査の近畿地方における調査時間と累積発見種数との関係を解析したところ、今回の天敵探索方法による発見種数は飽和に近づいており、今後も天敵の探索を継続するなら、別の地域における調査や別の調査手法の導入が必要と考えられた.
引用文献数
24
登録日
2012年12月3日
収録データベース
JASI ; AGROLib