芦生研究林におけるシカ排除柵によるススキ群落の回復過程

レコードナンバー
834111
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00019031
NACSIS書誌ID
AA11307929
論文タイトル(英)
Recovery of plant community dominated by Miscanthus sinensis after deer exclosure in Ashiu Research Forest
本文言語
ja
著者名
石原 正恵 ; 今西 亜友美 ; 阪口 翔太 ; 福澤 加里部 ; 向 昌宏 ; 吉岡 崇仁
誌名
森林研究
別誌名
森林研究 ; For. Res., Kyoto
発行元
京都大学大学院農学研究科附属演習林
巻号ページ
78号,p.39-56(2012-09)
ISSN
13444174
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抄録
近年,日本各地でシカの採食による草地の植生改変が生じている。芦生研究林長治谷作業小屋の開地ではススキを主とする草本群落が見られたが,2007年以降シカの採食により衰退した。防鹿柵によるススキ群落の種多様性および現存量の回復過程を把握するため,柵設置1~3年後に柵内外で植生調査および刈り取り調査を行った。柵設置1年後から柵内は柵外に比べ種多様性が高く,機能形質を元に種を分類した機能群の多様性も高くなり,種組成にも明瞭な違いが見られた。調査地近辺で2003年に見られなくなったと報告されていた種を含む77種が柵内で見られた。群落高,植被率および現存量も2年後には一般的なススキ草地と同程度まで増加した。このようにススキ群落の多様性と現存量が早期に回復したのは,ススキ群落の衰退直後に柵を設置したためと考えられた。柵内では背丈の高いススキ,オカトラノオや小高木・低木種が優占し,一部の背丈の低い分枝型広葉草本は競争排除され,高木種の定着も見られなかったため,今後もしばらくはススキ群落が続き,多様性が低下すると予想された。柵外では不嗜好性のイグサと分枝型一年生広葉草本のトキンソウの被度が増加し,植生の単純化が進行した。
引用文献数
53
登録日
2013年10月8日
収録データベース
AGROLib ; JASI