日光国立公園戦場ヶ原湿原における保全意識と保全対策の変遷
- レコードナンバー
- 851131
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ00018015
- NACSIS書誌ID
- AN00162451
- 論文タイトル(英)
- Change of the Conservation Consciousness and the Conservation Measures on Senjogahara Moor of Nikko National Park
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 番匠 克二
- 誌名
- 東京大学農学部演習林報告
- 別誌名
- Bulletin of the Tokyo University Forests
- 発行元
- 東京大学農学部附属演習林
- 巻号ページ
- 128号,p.21-85(2013-02)
- ISSN
- 03716007
- 全文表示
- PDF(5507KB)
- 抄録
- 本研究は,国立公園における自然資源の保全管理の先進的な事例と考えられる戦場ヶ原湿原において,保全意識と保全対策の変遷を明らかにしたものである。戦場ヶ原湿原では専門家により明治期に重要性が認められ,観光推進や産業振興の動きに影響を受けながらも戦後には特別保護地区として指定されることとなるが,その頃までは計画するだけの消極的な保全意識といって良いものであった。その後保全のための調査や対策を実施する積極的な保全意識が顕在化して1970年代から保全対策が始められ,1980年代にはさまざまな調査が実施されて湿原の現状認識が変化し,それを受けて1990年代には多くのセクターの参画による総合的な保全対策が実施された。2000年代には最大の課題となったシカ対策が行われ,侵入防止柵が整備されたが,当初の効果は限定的であった。その後,2005年度から調査と対策を連携させて,シカの動きに対応した対策を拡充する方向へ考え方を変えたことにより,効果が明確に見られるようになった。貴重な自然資源の保全管理を進めるためには,自然環境の調査により現状認識を明確にするとともに,その自然資源に関する考え方の変遷や取り組みの経緯を踏まえることにより,的確な対策を行うことが求められる。
- 引用文献数
- 179
- 登録日
- 2013年8月16日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib