モウソウチク・マダケの侵入がスギ・ヒノキ人工林の水分生理状態に及ぼす影響

レコードナンバー
852929
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20018854
NACSIS書誌ID
AA12003078
論文タイトル(英)
Effects of Bamboo Colonization on Water Relations of Japanese Cedar (Cryptomeria japonica) and Hinoki Cypress (Chamaecyparis obtusa)
本文言語
ja
著者名
今治 安弥 ; 上田 正文 ; 和口 美明 ; 田中 正臣 ; 上松 明日香 ; 糟谷 信彦 ; 池田 武文
誌名
日本森林学会誌
別誌名
日林誌 ; J. Jpn. For. Soc.
発行元
日本森林学会
巻号ページ
95巻・3号,p.141-146(2013-06)
ISSN
13498509
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抄録
タケが侵入したスギ・ヒノキ人工林の衰退・枯死原因を検討するため,水分生理的な観点から調査した。モウソウチクあるいはマダケと木-竹混交林となったタケ侵入林に生育するスギ・ヒノキのシュートの日中の水ポテンシャル(ψw mid)は,タケ未侵入林に生育するスギ・ヒノキよりも低くなる傾向があった。タケ類のψw midは,スギ・ヒノキよりも著しく低い値を示したが,モウソウチクのシュートの夜明け前の水ポテンシャル(ψw pd)はほぼ0となり,夜間の積極的な水吸収を示唆した。さらに,すべての調査地でタケ類の根密度はスギあるいはヒノキよりも5~14倍程度高かった。タケ侵入林のスギでは,ψw midはシュートの細胞が圧ポテンシャルを失うときの水ポテンシャルと同程度の値を示した。これらの結果は,タケ侵入林に生育するスギ・ヒノキは,地下部の競争によってタケ未侵入林のスギ・ヒノキよりも水不足状態になることがあり,それらの中には,シュートの細胞が圧ポテンシャルを失うほど厳しい水不足状態に陥っている場合があることを示唆した。
引用文献数
32
登録日
2014年2月21日
収録データベース
JASI ; AGROLib