栃木県奥日光および足尾地域のニホンジカにおける放射性セシウムの体内蓄積,2012年

レコードナンバー
871307
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00007967
NACSIS書誌ID
AN00124077
論文タイトル(英)
Radioactive cesium accumulation in the body of sika deer inhabiting the Oku-Nikko and Ashio regions of Tochigi Prefecture in 2012
本文言語
ja
著者名
小金澤 正昭 ; 田村 宜格 ; 奥田 圭 ; 福井 えみ子
誌名
森林立地
別誌名
Japanese journal of forest environment ; 森林立地学会誌
発行元
森林立地墾話会
巻号ページ
55巻・2号,p.99-104(2013-12)
ISSN
03888673
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抄録
2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故は,広範な地域に放射性核種を飛散させ,原発から約160km離れた栃木県奥日光および足尾地域においても低線量ではあるが,放射性セシウムの飛散が確認された。そこで,今後,森林生態系における放射性セシウムの動態と野生動物に及ぼす影響を明らかにしていく上での基礎資料を得るため,両地域において2012年の2月と3月に個体数調整で捕獲された計80個体のニホンジカの筋肉,臓器類および消化管内容物等の計9試料と,各地域における冬季のシカの餌植物8種の放射性セシウム濃度を調べた。9試料のセシウム濃度は,両地域ともに直腸内容物が最も高く,次いで第一胃内容物,筋肉,腎臓,肝臓,心臓,肺,胎児,羊水の順となっていた。このことから,放射性セシウムは,シカの体内全体に蓄積していることが明らかとなった。また,奥日光と足尾における放射性セシウムのシカへの蓄積傾向には,明瞭な差異が認められた。これは,両地域における放射性セシウムの沈着量と冬季の餌資源の違いが反映した結果と考えられた。さらに,直腸内容物の放射性セシウム濃度は,第一胃内容物および餌植物8種よりも高濃度であった。このことから,シカは採食,消化,吸収を通じて,放射性セシウムの濃縮を招いていることが示唆された。
引用文献数
12
登録日
2014年6月10日
収録データベース
AGROLib ; JASI