ウシラクトフェリンのペプシン分解におけるカゼインによる保護作用

レコードナンバー
900254
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00014790
NACSIS書誌ID
AA11125739
論文タイトル(英)
Casein protects bovine lactoferrin from peptic digestion
本文言語
ja
著者名
武田 安弘 ; 瀬戸 菜実子 ; 篠田 一三 ; 高瀬 光徳 ; 東 徳洋
誌名
ミルクサイエンス = Milk science
発行元
日本酪農科学会
巻号ページ
64巻・2号,p.115-126(2015-08)
ISSN
13430289
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抄録
LFを経口摂取した場合には,通常,胃の消化酵素であるペプシンで速やかに分解される。しかしながら,LFを直接小腸の細胞に作用させた多くの研究で,多様な免疫賦活作用が確認されている。本研究では,摂取されたbLFを小腸まで未分解のまま到達させ,その生理作用を十分に発揮させることを目的として,bLFを胃内消化から保護する作用を有する食品タンパク質の探索を行った。bLFと4種類の食品タンパク質(CN,WPI,OVA,SP)をそれぞれ共存させて人工消化試験に供したところ,CNを共存させた場合のみ,bLFの分解が抑制された。また,その作用はbLFに対するCNの重量比が大きいほど強かった。CNの主要サブユニットであるαs-,β-,κ-CNは,いずれもbLFの分解を抑制し,中でもβ-,κ-CNに強い作用が見られた。CN分解物を共存させた場合は,CNと比較してその作用は弱く,分解の度合いが低いものほどbLFの分解を抑制した。これらの作用は,bLFとCNを含む天然食品である生乳,及び,bLFとCNを配合した加工食品であるbLF+CN流動食においても確認された。さらに,bLF+CN流動食を経口摂取させたin vivo試験においても,摂取したbLFの一部は未分解のまま小腸で取り込まれることが確認された。したがって,CNをbLFと共に配合した食品の摂取は,bLFのペプシン分解がCNにより保護されることから,bLFの機能性を小腸内で発揮させる手段として有効であると考えられた。
引用文献数
26
登録日
2016年4月13日
収録データベース
AGROLib ; JASI