11歳のミニチュアダックスフントが全般発作を主訴に来院し,MRI検査で髄膜腫と診断された。抗がん剤等の治療を希望されなかったため,病変に対し温熱療法の1つであるラジオ波誘導温熱療法(オンコサーミア)を実施した。本症例は治療開始より1,065日で亡くなった。その間,てんかん様発作は認められたものの,一般状態は良好に維持されていた。今回の症例では,オンコサーミアによって長期間の生存が可能であった(33.1カ月)。これは,手術及び放射線を併用した場合と同等の生存期間である。さらに,その期間は大きな副作用もなく,症例のQuality Of Lifeは良好に維持されていた。この結果から,オンコサーミアは犬の髄膜腫の進行を抑える効果がある可能性が示唆された。