カキ新品種‘太豊’
- レコードナンバー
- 923412
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ20551387
- NACSIS書誌ID
- AA12778884
- 論文タイトル(英)
- New persimmon cultivar 'Taiho'
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 佐藤 明彦 ; 山田 昌彦 ; 河野 淳 ; 三谷 宣仁 ; 山根 弘康 ; 岩波 宏 ; 上野 俊人 ; 白石 美樹夫 ; 伴 雄介 ; 平川 信之 ; 尾上 典之 ; 吉岡 美加乃 ; 中島 育子
- 誌名
- 農研機構研究報告. 果樹茶業研究部門 = Bulletin of the NARO. Fruit Tree and Tea Science
- 別誌名
- Bull. NARO, Fruit Tree & Tea Sci ; 農研機構研究報告果樹茶業研究部門報告
- 発行元
- 農研機構果樹茶業研究部門
- 巻号ページ
- 2号,p.19-31(2018-03)
- ISSN
- 24326631
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- PDF(1093KB)
- 抄録
- 1. ‘太豊’は,果樹試験場安芸津支場(現 農研機構果樹茶業研究部門ブドウ・カキ研究拠点)において,1993年にカキ興津20号に‘太秋’を交雑して得た実生から選抜された晩生の完全甘ガキである。2008年より開始されたカキ第7回系統適応性検定試験に供試し,全国26カ所の国公立試験研究機関において特性を検討した。その結果,2014年に選抜され,‘太豊’の名称で公表された。2015年6月に種苗法に基づき,登録番号第24349号として品種登録された。2. 育成地における樹勢は中~やや強,樹姿は開張と直立の中間である。雌花の着生は多く,雄花は着生しない。早期落果は少なく,後期落果はほとんど生じない。単為結果力が強く,雄花を着生する受粉樹が周囲にない条件では種なし果実を生産することができる。3. 果実の成熟期は‘富有’と同時期の晩生である。果実重は育成地においては336gであったが,系統適応性検定試験における平均値は256gと‘富有’並みであった。適熟果の果皮色は橙色で,育成地における果頂部のカラーチャート値(‘富有’用)は6.3,糖度は16.6%で‘富有’並みであった。肉質は粗と密の中間で,果肉硬度は1.55kgと‘富有’より低く,果汁は多い。柔軟多汁であることから食味が優れる。日持ち性は30日程度と長い。果頂裂果はほとんど発生せず,へたすき果も2%程度と‘富有’並みに低い。汚損果の発生は36%程度で‘富有’より高いが,その原因は軽微な破線状汚損が主である。4. 完全甘ガキであり,夏秋期の気温が高い地域に適応する。系適試験においては果実の渋みについて‘富有’との差はなかったが,年次や場所によりわずかに渋残りが生じることがあった。‘太豊’は雌花が多いうえ結実性も良好なため,往々にして着果過多になりやすい。過度な着果による翌年の花芽の減少や結果母枝の弱小化を防ぐため,‘富有’に準じた着果制限を励行する必要がある。
- 引用文献数
- 16
- 登録日
- 2019年1月22日
- 収録データベース
- AGROLib ; JASI