カキ新品種‘太雅’

レコードナンバー
927733
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20551387
NACSIS書誌ID
AA12778884
論文タイトル(英)
New persimmon cultivar 'Taiga'
本文言語
ja
著者名
佐藤 明彦 ; 山田 昌彦 ; 河野 淳 ; 三谷 宣仁 ; 伴 雄介 ; 上野 俊人 ; 白石 美樹夫 ; 尾上 典之 ; 岩波 宏 ; 吉岡 美加乃
誌名
農研機構研究報告. 果樹茶業研究部門 = Bulletin of the NARO. Fruit Tree and Tea Science
別誌名
Bull. NARO, Fruit Tree & Tea Sci ; 農研機構研究報告果樹茶業研究部門報告
発行元
農研機構果樹茶業研究部門
巻号ページ
3号,p.61-73(2019-03)
ISSN
24326631
全文表示
PDF(874KB)
抄録
1. ‘太雅’は,農林水産省果樹試験場カキ・ブドウ支場(現 農研機構果樹茶業研究部門ブドウ・カキ研究拠点)において,1998年に‘甘秋’にカキ安芸津19号を交雑して得た実生から選抜された早生の完全甘ガキである。2008年より開始されたカキ第7回系統適応性検定試験に供試し,全国28カ所の国公立試験研究機関において特性を検討した。その結果,2015年に品種登録出願することが決定され,‘太雅’の名称で公表された。2016年7月に,種苗法に基づき登録番号第25272号として品種登録された。2. 育成地における樹勢は中程度,樹姿は開張と直立の中間である。雌花の着生は多く,まれに雄花を着生する。早期落果は少なく,場所により後期落果を生じることがある。単為結果力が強く,受粉樹が周囲にない条件では種なし果実を生産することができる。3. 果実の成熟期は‘松本早生富有’より1週間程度早い早生である。果実重は育成地においては324gで‘富有’より大果であったが,系統適応性検定試験における平均値は260gと‘富有’並みであった。適熟果の果皮色は橙色で,糖度は16.6%で‘富有’並みであった。肉質は緻密で,果肉硬度は1.57kgと‘富有’より低く,果汁は多かった。柔軟,多汁であることから食味が優れた。日持ち性は21日程度と‘富有’並みに長かった。果頂裂果,へたすき果はほとんど発生しなかった。汚損果の発生は41%程度で‘富有’より高いが,その原因はへた部分の雲形状汚損であった。4. 完全甘ガキであり,夏秋期の気温が高い地域に適応するが,系統適応性検定試験においては果実の渋みについて‘富有’との差はなく,‘富有’並みに地域適応性が広いものと見込まれた。‘太雅’の雲形状汚損は収穫が遅くなるほど発生が多くなるため,果底部の緑色が抜けたやや早めの収穫を行うことが望ましい。この時期に収穫を行っても品質への影響はほとんどない。
引用文献数
18
登録日
2019年9月11日
収録データベース
JASI ; AGROLib