果実の収量や品質を左右する土壌の物理性および化学性
- レコードナンバー
- 928116
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ00014870
- NACSIS書誌ID
- AN0038751X
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 松岡 かおり
- 誌名
- 農業および園芸 = Agriculture and horticulture
- 発行元
- 養賢堂
- 巻号ページ
- 94巻・7号,p.567-578(2019-07)
- ISSN
- 03695247
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- PDF(620KB)
- 抄録
- 日本の樹園地は,土壌群別で褐色森林土が最も広く分布し,次いで,黒ボク土,黄色土の順に広い。本総説では,まず初めに,樹園地に分布する代表的なこれらの土壌群の物理・化学的な特徴をまとめた。果樹産地で生産される果実は,同じ産地内でも園地によって,その収量や品質(糖度)が大きく異なる。そこで,これらの差異に影響を及ぼす土壌の物理性および化学性は何なのか,特に,根が自由に伸長して正常に養水分を吸収できる有効土層の要因を具体的な事例を挙げてまとめた。具体的には,ミカン,ブドウ,ナシ,モモを対象として,収量,あるいは果実糖度の優劣から果樹園を優良園と不良園に区分し,それらの優劣に関連する土壌の物理性および化学性を挙げた。過去の報告をまとめると,深根性の果樹では,収量,あるいは果実糖度の優劣に関連する土壌の特徴は,樹種に依らず,類似した傾向がある。つまり,有効土層が深く,根が深くまで伸長できる樹は,樹勢が強く,収量は高いが,糖度が低い果実になりやすい傾向がある。一方,有効土層が浅く,根が浅く樹勢が弱い樹は,収量は低いが,糖度は高い果実が生産されやすい傾向がある。優良園の土壌のもつ性質を土壌改良法などに活用することによって,園地間の土壌条件の違いから生じる収量や果実糖度の差異を改善あるいは向上させることが望まれる。
- 引用文献数
- 33
- 登録日
- 2019年11月14日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib