新規マクロライド系抗真菌抗生物質,Eushearilideのラット肝ミトコンドリアの呼吸機能に及ぼす影響

レコードナンバー
928414
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20534358
NACSIS書誌ID
AA12721071
論文タイトル(英)
The effects of eushearilide, a novel macrolide antifungal antibiotic, on rat mitochondrial respiratory function
本文言語
en
著者名
北川 章 ; 細江 智夫 ; 河合 賢一 ; 北川 弘之 ; 河合 清
誌名
JSM mycotoxins
別誌名
マイコトキシン : 日本マイコトキシン学会報
発行元
日本マイコトキシン学会
巻号ページ
69巻・2号,p.65-69(2019-07)
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PDF(2290KB)
DOI
https://doi.org/10.2520/myco.69-2-4
抄録
Eupenicillium sheariiから分離された新規のマクロライド系抗生物質であるeusherilideの抗真菌性活性に関する分子機序を明らかにする目的で,新鮮な単離ラット肝ミトコンドリアを用いてミトコンドリアの呼吸機能について検討した。Eusherilideは,L-グルタミン酸系とコハク酸酸化系呼吸の両方を阻害した。この阻害は,ロテノンとアンチマイシンAの阻害部位の上に電子伝達シャントを生成するN,N,N',N'-テトラメチル-p-フェニレンジアミン(TMPD)およびシトクロムcオキシダーゼのための人工基質であるアスコルビン酸によって回復されなかった。シトクロムの酸化還元スペクトルにおいて,シトクロムa,b,cの全てがeushearilide存在下で還元型を保っていた。このことから,eushearilideが電子伝達系のシトクロムcオキシダーゼ(complex IV)を阻害することが示唆された。EusherilideはKCl等張溶液の中で懸濁されたミトコンドリアの膨化を誘導した。このミトコンドリア膨化の誘導は,内膜で透過性孔の生成を示すシクロスポリンAによって阻止された。これらの結果から,eushearilideがミトコンドリアの電子伝達系のcomplex IV部位(シトクロムcオキシダーゼ)の阻害により呼吸機能を減弱させ,ミトコンドリアを膨化させることが示唆された。
引用文献数
9
登録日
2019年12月3日
収録データベース
JASI ; AGROLib