サツマイモ近縁野生植物の系統分類およびその育種的利用に関する研究
- レコードナンバー
- 651735
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ20002846
- NACSIS書誌ID
- AA11581884
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 小巻 克巳
- 誌名
- 作物研究所研究報告
- 別誌名
- Bulletin of the National Institute of Crop Science ; 作物研報 ; Bull. Natl. Inst. Crop Sci.
- 発行元
- 農業技術研究機構作物研究所
- 巻号ページ
- 1号,p.1-56(2001-08)
- ISSN
- 13468480
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- PDF(2143KB)
- 抄録
- サツマイモの遺伝変異を拡大するための素材としてその近縁野生植物(Ipomoea属Batatas節植物)に着目した。わが国には西山(1959)以来、中南米から多数の近縁野生植物が導入され、現在では、サツマイモと交雑が可能な野生植物は倍数性を問わずIpomoea trifidaと同定されている。しかし、米国の研究者は4倍体および6倍体植物はI. batatasであるとしている。そこで、わが国に導入された近縁野生植物の系統分類学的考察を行うとともにこれまで利用されていない近縁野生植物の育種利用を試みた。サツマイモ近縁野生植物の系統分類学的研究においては、形態的変異、相互の交雑関係およびRAPDパターンを解析し、サツマイモと交雑が可能なIpomoea属Batatas節第1群植物は、形態的、生物学的および分子遺伝学的に一つの種であり、I. batatasと同定するのが妥当であると結論した。サツマイモ近縁野生植物の育種的利用については、根の肥大能力について変異の大きいことが報告されている2倍体植物に着目し、サツマイモとの交雑の可能性、利用できる形質、およびサツマイモとの雑種の生産力を評価した。その結果、サツマイモと2倍体植物の交雑は可能であること、根の肥大能力については圃場栽培でも直径が20mmを超える太い根をもつ個体が出現すること、サツマイモネコブセンチュウ抵抗性も概して強いことを明らかにした。さらに、サツマイモと2倍体植物の雑種が高い頻度で塊根を形成し、塊根形成の優れる雑種個体を高でん粉多収のサツマイモ品種と戻し交雑した後代では、多くの個体が優れた塊根形成を示すことを明らかにした。
- 引用文献数
- 75
- 登録日
- 2011年3月5日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib