熱水土壌消毒時における熱・水・溶質移動の測定

レコードナンバー
770581
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00013978
NACSIS書誌ID
AN00239079
著者名
加藤 高寛 ; 登尾 浩助 ; 北 宜裕
誌名
明治大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Meiji University
別誌名
Bulletin of School of Agriculture, Meiji University ; 明大農研報
発行元
明治大学農学部
巻号ページ
58巻・3号,p.75-84(2009-02)
ISSN
04656083
全文表示
PDF(575KB)
抄録
熱水土壌消毒法は臭化メチルの有望な代替土壌消毒技術の一つであるが、最適な熱水処理量の決定法が確立されていない。最適熱水処理量の決定にはシミュレーションモデルの利用が有効である。本研究では、その開発に必要な基礎的データが不足しているため、熱水土壌消毒時における地温・土壌水分量・電気伝導度を経時的に測定した。神奈川県農業技術センターのガラス室内圃場において、長さ10 cmの3線式TDRプローブを深さ5 cmから40 cmまで5 cm間隔で、また、熱電対は深さ0 cmから45 cmまで5 cm間隔で埋設した。2007年8月24日10時10分に散水チューブから95℃の熱水の処理を開始し、3時間で総量200 L/m2を連続的に処理した。体積含水率、電気伝導度、地温の鉛直分布を1分間隔で1週間計測したところ、熱水の浸透に伴って地温と土壌水分量は地表面から深部に向かって順に上昇した。深さ10 cmまでは地温と体積含水率の上昇時間はほぼ等しかったため、熱は主に移流によって運ばれたことが明らかになった。深さ20及び30 cmでは、体積含水率の上昇開始時間より温度上昇開始時間の方が遅く、そのため熱水処理開始から60分後までに処理された熱水は深さ20 cmまでの地温を上昇させ、熱水処理60分後から180分後までに処理した熱水は深さ20〜30 cmの地温を上昇させたと考えられた。土壌溶液の電気伝導度は、測定した全ての深さにおいて熱水処理前に比べ処理後の方が低く、処理した熱水によって溶質が30 cm以深に運ばれたことが示唆された。
引用文献数
16
登録日
2011年3月5日
収録データベース
AGROLib ; JASI