サバに寄生しているアニサキス幼虫の死滅条件の検討

レコードナンバー
910456
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20038085
NACSIS書誌ID
AA12463034
論文タイトル(英)
Investigation of the condition for killing anisakis larva penetrated in mackerel
本文言語
ja
著者名
竹内 萌 ; 秋田 佳林 ; 木村 優輝 ; 松原 久
誌名
青森県産業技術センター食品総合研究所研究報告 = Report of Aomori Prefectural Industrial Technology Research Center Food Research Institute
別誌名
地方独立行政法人青森県産業技術センター食品総合研究所研究報告
発行元
青森県産業技術センター食品総合研究所
巻号ページ
7-8号,p.31-41(2017-02)
ISSN
21851913
全文表示
PDF(3256KB)
抄録
1. 平成26年~27年に青森県八戸港に水揚げされたサバから検出されたアニサキスL3は、その形態からアニサキスI型もしくはII型幼虫であると推定された。2. DSCを用いてサバから採取したアニサキスL3の低温、凍結耐性を検討した結果、アニサキスL3はマイナス温度域でも生存可能であったが、体内で凍結が起こると死亡した。また、NaCl溶液を添加して冷却、凍結すると、アニサキスL3周囲の溶液中の水分が凍結すると、アニサキスL3も直ちに凍結した。3. DSCを用い、アニサキスL3をサバミンチ肉中に埋めて冷却、凍結した場合、ミンチ肉が凍結する前で冷却を止めるとアニサキスL3は生存しているが、ミンチ肉の凍結が完了するまで冷却するとアニサキスL3は死亡したことから、アニサキスL3の周囲のサバ筋肉が凍結すればアニサキスL3も死亡することが示唆された。4. フィレーもしくはセミドレス状にしたサバの肉上にアニサキスL3を置き、真空包装し、-20℃アルコールブラインで凍結した。その後、-20℃もしくは-60℃で24時間保管した場合、全てのアニサキスL3が死亡していた。5. ラウンドの生サバを真空包装して-20℃ストッカーで保管した場合、保管開始から18時間後に、サバ中心部の温度が保管庫の温度(約-18℃)に到達した。本試験においては中心部の温度が-15℃以下に到達したサバから検出したアニサキスは全て死亡していた。6. ラウンドの生サバを真空包装して-20℃もしくは-30℃アルコールブライン中で1時間凍結した場合、-20℃凍結では生存していたアニサキスL3が検出された。一方、-30℃凍結ではほとんどのサバが中心部および腹部が-15℃以下に到達しており、内臓から採取されたアニサキスL3は全て死亡していた。7. アニサキスL3を濃度の異なるNaCl溶液に最大24時間まで浸漬すると、NaCl濃度が高いほど、また、浸漬時間が長くなるほど生存率が低くなった。また、NaCl溶液に浸漬したことによるアニサキスL3の重量の減少率が高くなるほど、アニサキスL3の生存率が低くなった。
引用文献数
3
登録日
2017年5月17日
収録データベース
JASI ; AGROLib