出汁がヒトの自律神経活動および精神疲労に及ぼす影響
- レコードナンバー
- 922109
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ00014795
- NACSIS書誌ID
- AN00311992
- 論文タイトル(英)
- Effect of Japanese dashi on autonomic nervous system activity and mental fatigue in humans
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 森滝 望 ; 井上 和生 ; 山崎 英恵
- 誌名
- 日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiyō shokuryō gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 別誌名
- 日本栄養・食糧学会誌 ; Journal of Japan Society of Nutrition and Food Science
- 発行元
- 日本栄養・食糧学会
- 巻号ページ
- 71巻・3号,p.133-139(2018-06)
- ISSN
- 02873516
- 全文表示
- PDF(1231KB)
- 抄録
- 日本食の風味を支える出汁は,心身への健康機能を有することが最近の研究により明らかにされてきているが,いずれの報告も長期摂取による効果に着目しており,短期的な影響については知見が乏しい。本研究では,出汁の単回摂取による効果を明らかにすることを目的とし,鰹と昆布の合わせ出汁の摂取および香気の吸入が自律神経活動および精神的疲労に及ぼす影響について検討を行った。24名の健康で非喫煙のボランティアが本研究に参加した。被験者は,9:00に指定の朝食を摂取し,10:30-11:30に実験を実施した。自律神経活動は心拍変動解析により評価し,疲労の評価では,一定の疲労負荷として単純な計算タスク(内田クレペリンテスト)を30分間課し,その前後でフリッカー試験を実施した。加えて,Visual Analogue Scale(VAS)を用い,主観的な疲労度および試料に対する嗜好度を評価した。出汁の単回摂取では,対照の水と比べて,心拍数低下と副交感神経活動の一過性上昇が認められた。また,出汁の香気吸入でも同様の効果がみられた。さらに,出汁の単回摂取により,計算タスク後のフリッカー値低下が抑制され,VASの結果より主観的な疲労度も軽減されていることが示された。これらの結果から,出汁の摂取は副交感神経活動を上昇させる作用を介して,リラックスと抗疲労の効果を誘起する可能性が示唆され,その作用における香気成分の重要性が示された。
- 引用文献数
- 22
- 登録日
- 2018年8月22日
- 収録データベース
- AGROLib ; JASI