ドデシルアルコール乳剤による家蚕雄蛾の鎮静

ドデシルアルコール乳剤による家蚕雄蛾の鎮静

レコードナンバー23250論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名吉村 亮
新倉 克己
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ94号, p.7-25(1970-12)ISSN03853594
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抄録ドデシルアルコール1mlに対しエタノール(局方)13mlを,つぎにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム20%水溶液1mlを加えたものを原液とし,これに目的濃度に見合う水を徐々に加えて乳化したドデシルアルコール希釈乳剤による雄蛾の鎮静試験を行った結果,1.ドデシルアルコール希釈乳剤(以下薬液という)の100倍液20mlを吸わせたエバーライト(厚さ0.5cm,表面積1,452cm2)から発散する薬液臭気により雄蛾は3~15分で静止することが認められた.また薬液を吸わせたエバーライトと蛾体との垂直距離が近いほど鎮静の効果が顕著であった.2.薬液を行動中の雄蛾に直接散布すると3~10分で鎮静効果が現われ,約1時間は完全に雄蛾を静止させることができ,その散布量は0.1m2当たり3~5ccで十分であった.また薬液濃度は高いほど鎮静効果が顕著であったが処理後における雄蛾の雌蛾に対する反応が鈍く交尾能力を低下させた.鎮静効果および交尾能力を考慮した散布薬液の濃度は250倍液が適当と認められた.3.雄蛾収容室内部を加湿器を用いて薬液を噴霧することによっても収容室内の雄蛾の行動制止が可能であった.その薬液濃度および量は薬液処理後もそのまま供試蛾を処理室内に放置する場合は,250倍液を1m3当たり4.6~9.2cc噴霧すれば十分で,これによって120分~150分間鎮静状態を持続させることができた.また薬液処理が交尾能力に及ぼす悪影響もほとんど認められなかった.また薬液処理は早朝発蛾後間もない雄蛾の行動制止にも著効が認められた.この方法を発蛾直前の未発蛾の蛹に適用してもその発蛾に悪影響は認められず,また雌蛾が混在した場合に自由交尾を相当程度防止しうることが認められた.4.長時間にわたる雄蛾鎮静のために薬液噴霧を2時間間隔で断続的に4回行なうと,被処理雄蛾の初交尾では悪影響は認められないが,翌日の再交尾能力は低下することが認められた.5.薬液噴霧の処理を受けた雄蛾を交配した雌蛾の産卵状態には異常が認められず,受精も正常で産卵量にも異常は認められなかった.
索引語ガ;上蔟;ドデシルアルコール;雄蛾;薬液;られず;鎮静;交尾能力;鎮静効果;雌蛾;悪影響;蛾;薬液処理
引用文献数5
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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