飼育温度が人工飼料育蚕の成長発育に及ぼす影響

飼育温度が人工飼料育蚕の成長発育に及ぼす影響

レコードナンバー23252論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名高宮 邦夫
中島 正雄
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ94号, p.37-58(1970-12)ISSN03853594
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抄録人工飼料による標準的飼育法を見出すことを目的として,日124号,支124号およびそれらの正逆交雑種を供試し,生葉育との比較のもとに,各齢期別の飼育温度が人工飼料育蚕の成長発育に及ぼす影響について分析的な試験を行った結果,つぎのことが明らかになった.1 1・2齢と3齢の飼育温度をそれぞれ25,28および31℃とした場合,人工飼料育も生葉育もともに1~3齢の経過時間は温度が高いほど短縮したが,その差は25℃と28℃の間において著しく多角,28℃と31℃の間ではごくわずかであった.他方各齢眠蚕体重も温度が高いほど重くなり,その程度は25℃と28℃の間よりも28℃と31℃の間において著しく高かった.また3眠体重は1・2齢の飼育温度が高いほど重くなった.2 4齢飼育温度を24℃と28℃にした場合,各蚕品種とも4齢経過時間は人工飼料育も生葉育もともに高温のほうが短く,4眠体重は生葉育では24℃区のほうがわずかに重かったのに対し,人工飼料育では28℃区のほうがはるかに重かった.また4齢飼育温度は繭の計量形質に影響し,生葉育では24℃区において,人工飼料育では逆に28℃区において繭重および繭層重がはるかにまさった.3 日124号×支124号およびその反交種の5齢飼育温度を20,24および28℃とした場合,人工飼料育も生葉育もともに経過時間は温度が高いほど短縮した.一方熟蚕体重は,生葉育が低温ほど重くなったのに対して,人工飼料育では逆に高温で重くなり,繭重,繭層重にも同様の傾向が認められた.4 日124号と支124号の原種の成績は,上記の結果とは必ずしも一致しなかった.とくに日124号の飼育適温はその交雑種に比べて比較的低温であることが認められた.5 以上の結果から,人工飼料育の蚕は,生葉育に比し,飼育温度に対する感受性がやや異なり,また4・5齢の飼育適温はやや高いことがわかった.
索引語生葉;人工飼料育;飼育;温度;齢;繭重;繭層重;低温;結果;蚕
引用文献数15
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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