日本ナシの窒素栄養に関する研究(1)

日本ナシの窒素栄養に関する研究(1)

レコードナンバー40969論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題窒素の時期別欠除がナシ樹の窒素吸収,生長ならびに果実の形質におよぼす影響
著者名吉岡 四郎
安間 貞夫
大野 敏朗
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ11号, p.28-40(1971-03)ISSN05776880
全文表示PDFファイル (1039KB) 
抄録れき耕法により,窒素の時期別欠除が,長十郎樹の窒素吸収,生長,葉等の窒素含量及び果実の形質に及ぼす影響を2年間にわたって調査した。処理は年間を通じて窒素を十分多量に供給した標準区(N濃度100PPm)標準区と同濃度で1~12月のうち2ヵ月ずつ窒素を欠除した各欠除区及び年間を通じて標準区の1/2濃度の窒素を供給した制限区を設けた。1. 標準区の窒素の吸収は,5~7月に第1の山,9~10月に第2の山を持つ型を示した。1968年における5~7月の吸収量は,年間吸収量の41%,9~11月の吸収量は34%であった。また,落葉期間中も少量ずつの吸収を続けていた。2. 各欠除区の窒素の吸収過程は,欠除期間後に吸収量が増大する傾向がみられたが,その傾向は5~6月または7~8月に欠除した場合に著しかった。これらの区では欠除期間後の吸収増大によって,年間の総吸収量は標準区の吸収量と同程度まで回復した。しかし9~10月欠除区では欠除処理後間もなく落葉期に入り,年内に大きな吸収の増加がみられなかった。3. 5~6月から9~10月までの各欠除区では,欠除中葉色がうすくなったが,5~6月、7~8月の各欠除区では処理終了後回復した。しかし9~10月欠除区では年内に回復することなく早期に落葉した。その影響は翌年春に持ち越され,初期生育が悪く,おそ伸び傾向がみられた。4. 葉内窒素含量は,処理の影響をかなりよく反映しており,3~4月から9~10月までの各欠除区では処理期間の後半から処理後の数ヵ月にわたって,葉内窒素含量の低下がみられ,5~6月以降の欠除処理では2.5%以下に低下した。制限区でも6月から10月までの窒素含量が継続的に低下した。また9~10月欠除区では冬期の1年生枝,主幹皮部及び根部の窒素含量が低下した。5. 生体重に及ぼす処理の影響は明らかでなかったが,5~6月欠除区及び制限区ではT/R率が小さかった。6. 果実に対する処理の影響は顕著であった。標準区の果実は熟期がおくれ,大果になったが品質は不良であった。7. 5~6月欠除区では熟期が著しく促進され,糖度は7~8月欠除区に及ばなかったが食味と外観を総合して品質は最もすぐれていた。8. 7~8月欠除区は熟期もやゝ促進されたが,糖度上昇効果が高かった。しかし肉質はよくなかった。9. 9~10月欠除区の品質,熟期は標準区と大差がなく,この時期の欠除は果実に対する好影響が期待できない反面初期生育に対する悪影響があるので好ましくないと思われた。10. 11~4月間の各欠除区の果実も標準区と同傾向で,果実に対する好影響は期待できなかった。11. 制限区では果実の外観,熟期等に若干の好影響がみられたが,5~6月または7~8月の欠除区ほどの効果はみとめられなかった。
索引語果実;窒素;標準区;影響;各欠除区;欠除;窒素含量;処理;吸収量;熟期
引用文献数19
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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