そ菜栽培土壌の診断(1)

そ菜栽培土壌の診断(1)

レコードナンバー52903論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題水田裏作レタス栽培土壌の酸性化
著者名三好 洋
井瀬 陽子
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ12号, p.28-35(1972-03)ISSN05776880
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抄録館山市神戸地区の砂質水田における土壌の酸性化について調査実験を行った結果,次のことを明らかにした。(1)水田裏作レタス栽培土壌のpH(H2O)は水稲収穫時,もしくはレタス植付時には7.0~8.5の微-弱アルカリ性であるが,レタス栽培中に酸性化し,いちじるしい時には4.5程度まで低下する。また水稲作付中に7.0~8.5にもどり,この変動をくりかえしている。(2)pH(H2O)測定値と置換性石灰含量の間には負の相関がみとめられる。しかしpH(H2O)の低い土壌も置換性石灰含量が異常に高く,pH(H2O)が5.0以下の土壌でもその置換性石灰は300~500mg/100gあり石灰飽和度は110~180の間にある。(3)この地区のレタス栽培に用いる肥料の量は多く,土壌のpH(H2O)と窒素施用量の間に高い相関がみとめられ,とくに窒素施用量のいちじるしく高い圃場の土壌のpH(H2O)の測定値は低かった。またpH(H2O)の測定値と電気伝導度の間に高かい負の相関がみとめられ,多肥による塩類含量の高かいことがpH(H2O)の測定値を低下させているものと思われる。(4)pH(H2O)の低い裏作レタス栽培土壌の土壌溶液は石灰,硝酸が当量でその反応はほぼ中性であったが,転換畑のそれは石灰濃度低く,pHがやや低下している。(5)室内モデル実験において上記の諸事実をほぼ再現することが出来た。すなわち多肥により大量に生成された硝酸の水素イオンにより置換性石灰が浸出され,溶液中に高濃度の硝酸石灰が含有され,これがpH(H2O)の測定値の低下に影響を与えている。また多塩基の灌漑水による置換性水素の置換洗脱および石灰の補給により,土壌はアルカリ性に復元する。しかし灌漑水による処理を行わない時は酸性化が進行する。この傾向は土壌間に差はなく,圃場における酸性化のちがいは土壌管理による差であって,土壌の本質的な差ではない。
索引語土壌;酸性化;測定値;低下;負の相関;多肥;灌漑水;石灰;水田裏作レタス栽培土壌;置換性石灰
引用文献数2
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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