基盤整備にともなう海成砂質土の物理性の変化と根群の発達(2)

基盤整備にともなう海成砂質土の物理性の変化と根群の発達(2)

レコードナンバー52911論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題海成砂質土の充填密度と作物根の伸長
著者名渡辺 春朗
三好 洋
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ12号, p.99-105(1972-03)ISSN05776880
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抄録海成砂質土(砂79.7%,シルト12.7%,粘度7.6%,SL)を100ml容採土管に容積重で110~190gに渡って充填し,トマト,キゥリを栽培し,土壌の密度の増加にともなう固相率,孔隙分布,ち密度,透水性などの物理性の変化と根の伸長および作物の生育状況を調査し,作物の生育に好ましい限界密度について検討した。(1) 充填に要する圧力は容積重140gを越えると急激に増大する。(2) トマト,キゥリ共に充填密度の増加につれ根の伸長および作物の生育量は増加するが,容積重140~150gを境にして減少し,特に根の伸長が急激に減少した。(3) 容積重140g(固相率52)以上に分布する根は,白色で繊毛の少ない太い根が大部分であり,密度の低い所に分布する根と形態的に異なると思われる。(4) 容積重170g(固相率65)ではトマト,キゥリ共に根の伸長は全く認められなかった。(5) 土壌の孔隙の分布状態は密度の増加につれて変化するが容積重140gを境に変化し,容積重150からはpF1.5即ち直径0.1mm以上の根が容易に侵入出来る粗孔隙が極端に減少し,有効水分領域のpF1.5~3.0の孔隙も減少して,透水性もこの点を境に急激に不良となる。(6) 以上の結果から,海成砂質土における容積重140~150g固相率55前後は,土壌の通気性,透水性,有効水分含量,水分の作物への移動性の難易など作物の生育に関係の深い土壌物理性の質的な変曲点に相当し,作物の生育に好ましい限界充填密度と思われる。したがってこの密度を越える場合には深耕,心土破砕等による土層改良又は土壌改良が必要である。
索引語海成砂質土;根;作物;伸長;変化;密度;物理性;増加;減少;土壌
引用文献数30
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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