イチゴの休眼打破に関する生理的研究

イチゴの休眼打破に関する生理的研究

レコードナンバー63664論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名士岐 知久
成川 昇
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ13号, p.23-34(1973-03)ISSN05776880
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抄録1.イチゴの休眠覚醒を体内物質の消長などからとらえ,休眠打破を生理的に解析しようとした。2. 休眠中のイチゴのクラウン部の抽出液でトマトを発芽させると,発芽はきわめてよいが,覚醒後のイチゴでは強く抑制した。これはイチゴの休眠状態を適確に表示する方法であろうと考えられた。3.このトマトの発芽によるイチゴの休眠状態を調べる生物検定法を用い,自然条件の休眠覚醒経過を5~10日おきに検定したところ,徐々に覚醒するという従来の報告とは異なり,物質的消長からは1月中旬に急激に覚醒することが認められた。また同様の方法で検定したところ根は休眠に入らないものと思われた。4.株冷による休眠打破処理を行ない,トマトの発芽による生物検定法を用い覚醒経過を調べたところ,処理終了後2日間は覚醒しておらず,3日後に覚醒することが認められた。5.高温処理(40℃,48時間)でも,低温処理(0℃,30日間)より,効果は劣るが,両者とも休眠打破することが認められた。この相反する温度条件のいずれにおいても覚醒時には内生エチレンを発生することが確認できたので,休眠覚醒には何らかの形でエチレンが関与するものと思われた。6.そこでエチレンを発生させるエスレルを処理したところ,l,000ppmで株冷と同様の打破効果が認められた。しかしこの効果は50日程度であった。7.エスレルの処理に適する温度条件は日中30~35℃,夜間は10℃以上であろうと思われた。8.打破処理による呼吸量の増加は直接発生したエチレンによるものではなく,新薬の発生など打破処理による生育促進のためであろうと思われた。9.エチレンの打破効果を文献的に考察した。エチレンが休眠物質の分解酵素を活性化させて休眠物質のレベルを低下させるためか,またはエチレンを含む休眠覚醒物質が生成されたためと思われた。
索引語エチレン;覚醒;イチゴ;発芽;エスレル;処理;打破処理;発生;トマト;休眠
引用文献数31
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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