ネギ,ニラ畑におけるネギコガの発生生態と薬剤防除

ネギ,ニラ畑におけるネギコガの発生生態と薬剤防除

レコードナンバー63667論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名萩谷 俊一
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ13号, p.47-55(1973-03)ISSN05776880
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抄録ネギ,ニラ畑におけるネギコガの発生経過,生態的特性およびその防除について調査したところ,その結果は次のとおりであった。1.本種の越冬形態(とくに1月,2月)は本県では主として成虫であり,土ぎわのネギの株基部に静止しているのが認められた。2.4月中旬から露地ラッキョウ栽培で茎葉から球根部に食いこむ被害が出ることがある。3.前年秋まき,当年春まきネギ苗における産卵量は5月25日の調査で秋まき苗は春まき苗の産卵株率0.8%に対し18.3%と高く,産卵数でも22倍と高かった。4.採種用ニラ栽培では本種による種子の被害が著しく発生することがあり,1969年,1970年とも蛹化時期はニラの満開25日後(9月25日前後)が最も多く,蛹化部位は,ほとんどが花梗部であった。5.卵は長径約0.5mm,短径約0.3mmのだ円形であり,卵期間は25℃,関係湿度55~60%でおよそ5~6日であった。6.幼虫期間はタマネギ収穫球の芽出し茎葉飼育では6~9日で,その間に5令を経過する。またとくに目だって赤色の精巣が第5腹筋近くに,体表皮をとおして鮮明に認められる。7.蛹は幼虫時代の栄養状態によって,その重量に差異を生じる。蛹期間は20℃で雌雄とも11日,25℃で雌は約8日,雄は8.5日,30℃では雌雄とも7日弱であった。8.5月2日から3日に羽化した成虫の寿命は室内飼育で6日後には95.6%が衰弱死にいたった。9.交尾は曇天および晴天の日に約15℃で25分から70分を要するのが観察された。10.本種の寄主植物はユリ科ネギ属である。11.本種の薬剤防除法としては夏,秋ともネギではホスベル乳剤の1,000倍の7日おき3~4回散布が有効であった。ニラの栽種栽培では満開時(9月)および以後10日にホスベル乳剤,ダイアジノン乳剤の各1,000倍散布が被害を抑止し,収量も増収した。蛹に対する薬剤処理にエルサン乳剤,DDT乳剤を用いたが,成虫の羽化を抑止できなかった。
索引語ネギ;ネギコガ;本種;成虫;ニラ畑;蛹;ニラ;調査;被害;雌雄
引用文献数8
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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