育種用簡易繭質測定機とそれによる繭質の測定について

育種用簡易繭質測定機とそれによる繭質の測定について

レコードナンバー70462論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名大井 秀夫
内田 満
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ95号, p.9-24(1972-12)ISSN03853594
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抄録蚕品種改良のための繭質の調査を簡便に行う目的で育種用簡易繭質測定機を試作した.この機械によって解じょ率を推定するための無落緒繭割合が測定できる外,繭糸長,繭糸量,繭糸繊度,生糸量歩合が測定できる.そしてこれらの測定値の蚕品種による変動は,多条操糸機によって調査した場合とほぼ一致し,本機が育種のための繭質調査に利用できることを明らかにした.本機は100粒以内なら任意の数の供用繭の調査が可能であり,1区の調査に要する時間はおおよそ20分で,多条機の場合より短時間で調査できる.操作は簡単で,繰糸未経験者でも容易に調査できる利点がある.本機は湯槽部と巻きとり部とに分け,両者それぞれ独立に移動できるようにした.湯槽部は繰糸部と落繭整理部および恒温器をとりつけ部とに分けた.恒温器とりつけ部には攪拌式の電気自動恒温器を投入し,ここで作られた一定温度の温湯が繰糸部や落繭整理部と交流できるよう穴あきの仕切り板をとりつけた.落繭整理部には一定糸長ごとの不時落繭や自然落繭を収容するための移動可能な穴あきの仕切り板をとりつけた.繰糸部と落繭整理部に槽の深さのほぼ中位の高さに水平の穴あき板を置き,下方からも温湯が交流できるようにした.巻きとり部は,原動機,変速装置,巻きとりドラム,計数器の4主要部分を組み合せた.原動機には随時停止のできるクラッチ付モーターを用いた.巻きとりドラムは周長100cm,幅60cmの真ちゅう製とし,このドラムの回転が任意の速度に調節できるようにハンドル式の変速機をとりつけた.原動機から巻きとりドラムへの回転の伝達はすべてVベルトによって行ない,減速するために途中に原則プーリと変速機を配置した.巻きとりドラムの軸の両端に回転計をとりつけた.一方には供試繭を繰り始めてから繰り終るまでの回転数が連続して読みとれる回転計を,他方には定められた任意の回転数に達するごとに原動機の電源が切れるように回路で連携した自動回転計をとりつけた.この自動回転計をとりつけたことにより一定糸長ごとに巻きとりドラムの回転が自動的に停止できるようになり,不時落繭や自然落繭が巻きとられた糸長のどの範囲で落ちたか調査ができるようになった.そしてこのことにより,繭糸長,繭糸量,繭糸繊度,生糸量歩合の測定が可能になり,利用範囲が拡大された.
索引語育種;装置;まゆ;調査;落繭整理部;測定;巻きとりドラム;繭質;原動機;回転;不時落繭;自然落繭;繭
引用文献数1
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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