家蚕の人工飼料の組成改善に関する二,三の試験

家蚕の人工飼料の組成改善に関する二,三の試験

レコードナンバー70467論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名堀江 保宏
井口 民夫
渡辺 喜二郎
中曽根 正一
柳川 弘明
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ96号, p.7-20(1973-03)ISSN03853594
全文表示PDFファイル (615KB) 
抄録桑葉粉末含有飼料の組成改良のため2,3の試験を行った。その結果は次のごとく要約される。(1)孵化後2週間の期間を脱脂大豆,セルロース,蔗糖量を変えた飼料で飼育した。今回供試した添加量の範囲内では成長は脱脂大豆粉末量が28%は32および36%の場合に劣った。蔗糖添加量は8%の場合が11。5および15%よりも優れていた。(2)4種の交雑種すなわち共栄×新白,8・3×3・4。日124号×支124号および日132号×支132号の成長,繭質を比較した。健蛹歩合は日132号×支132号がよく,日124号×支124号が劣った。また日132号×支132号は人工飼料の摂食性が他に比べて劣った。(3)5齢期を脱脂大豆粉末およびグルコース量を変えた飼料で飼育した。その結果高蛋白質,低グルコース飼料において,結繭,健蛹歩合が高く,繭質も比較的良かった。(4)グルコース量を10%と一定にし,脱脂大豆粉末,澱粉,セルロース量を変えた飼料で5齢期を飼育した結果,脱脂大豆粉末45%の場合に,繭質は比較的良かった。(5)5齢期には高蛋白質飼料が適しているので,4齢から吐糸開始までの期間を分けて,高蛋白あるいは低蛋白質飼料をそれぞれ与えて,時期別の相違を検討した。その結果低蛋白質飼料育で体重は少なく,全繭重は小でありまた繭層歩合が高いことがわかった。日124号×支124号を4齢および5齢初期に高蛋白質飼料で飼うと,結繭,健蚕歩合が低下した。(6)飼料に添加する桑葉粉末量を0~30%の範囲で変えた場合,粉末量の増加につれて経過は短縮し,また健蛹歩合は上昇した。(7)ビタミンB群は水溶液として通常添加しているが,粉末混合物として添加した場合,家畜用ビタミンで置換した場合,ビタミンB群をビール酵母で置換した場合,いずれも有効であった。また酵母を大量添加した飼料を幼虫は忌避した。(8)飼料中の寒天を除いた飼料の作製を試みた。その結果寒天を欠く飼料では体重,全繭重および繭層重は劣ったが,繭層歩合は対照区とほぼ同様であった。またこの飼料で水分量を1。5~2。0ml/gの範囲で変えても,飼育結果,繭質とも大差は認められなかった。(9)0。15~0。60μg/gのイノコステロンとエクジステロン混合物を飼料へ添加すると,5齢期間は短縮し全繭重,繭層重は減少した。1。20μg/gの濃度に添加すると5齢初期に5眠蚕様を呈し,2。40μg/gでは大部分が眠蚕となった。1。20μg/g以上では明らかに健蚕歩合は低下した。
索引語養蚕;飼料;添加;繭質;期間;ビタミンB群;場合;飼育;健蛹歩合;人工飼料;試験
引用文献数34
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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