蚕の人工飼料育における温度および光線条件について(1)

蚕の人工飼料育における温度および光線条件について(1)

レコードナンバー70475論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
論文副題催青中および幼虫期における温度と光線が人工飼料育蚕の成育,眠性および化性に及ぼす影響
著者名高宮 邦夫
中村 正雄
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ96号, p.129-141(1973-03)ISSN03853594
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抄録桑葉粉末50%を含む人工飼料および準合成飼料を用いて,今回著者らは卵催青中も含めて環境条件のうち主として温度と光線が人工飼料育蚕の成長発育に及ぼす影響について試験を行った結果,つぎのことが認められた.1.低温(20℃)催青の場合は,25℃催青に比べて,幼虫期の発育経過はやや短縮し,1・2齢期の蚕体重は重かったが3齢期ころを境として体重の増加は低下した.逆に高温(32℃)催青の場合には,25℃催青に比べて,幼齢期の発育経過は延長し,蟻蚕および眠蚕体重も著しく軽くなることが認められた.2.蚕品種として宝鐘を供試した場合,幼虫期における光周リズム(8L・16D)条件により,蚕の発育経過は著しく短縮し,飼育中および上蔟中におけるへい蚕もほとんど認められず良好な健蛹歩合であったが,蚕体重,繭重および繭層重は軽かった.これに反して明飼育の場合は,発育経過は著しく延長し,蚕体重,繭重および繭層重ははるかに重くなった.3.催青および飼育中の温度と光線は人工飼料育蚕の眠性の発現にも影響し,明飼育を行った人工飼料育蚕から3眠蚕と裸蚕がやや高く出現し,低温(20℃)暗催青は3眠蚕の出現割合を高くした.これに対して暗飼育を行った場合には催青条件のいかんにかかわらず3眠蚕の出現は全く観察されなかった.4.催青中を著しい高温(32℃)にした場合,人工飼料育において5眠蚕が高率に出現することも観察され,恒明飼育において出現はきわめて少なく,恒暗あるいは明・暗(12L・12D)飼育により多発することが認められた.5.幼虫期の光線はまた人工飼料育蚕の化性の出現に影響を及ぼし,幼虫期を通じて恒明飼育された蚕の蛾からは不越年卵のみが産下されたのに対して,明・暗(8L・16D)飼育あるいは恒暗飼育された蚕の蛾から産下されたのはほとんど越年卵であった.なお同時に行った生葉育の蚕の蛾は,飼育中の上記光線条件のいかんにかかわらず,越年卵のみを産下した.
索引語温度;カイコ;化性;催青;ひかり;眠;養蚕;催青;人工飼料育;蚕;幼虫期;飼育;温度;光線;影響;人工飼料育蚕;眠性
引用文献数26
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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