条桑育における上蔟作業体系

条桑育における上蔟作業体系

レコードナンバー73960論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名蚕糸試験場
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ97号, p.97-121(1973-03)ISSN03853594
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抄録条桑育における上蔟作業体系について基本的な考え方を示し,その策定を行った.1)自然上蔟法,条払い自然上蔟法,条払い上蔟法のそれぞれの内容を規定し,各上蔟法の利点と欠点について指摘した.2)技術の安定性と省力化の観点から考えて春蚕期の自然上蔟法の採用には特に問題点が多く,それを実施するに当たっては慎重な配慮が必要であること,条払い自然上蔟法は上蔟前処理に労力を要することや桑とり給桑作業と競合することなどから補助的手段として採用すべきこと,条桑育においては条払い上蔟法を主流にするという考え方などを示した.3)本体系では特に技術の平準化を重視し,農家における養蚕従事者の労働能力なども考慮し,1人8時間当たり3.5箱前後の受待箱数を目標に体系を設定した.4)自然上蔟法については除沙を行わず,蚕の垂直分布を浅くする省力的方法として充填資材散布を行ない,全葉,全芽あるいは切断条桑を給与後,周囲蚕防止剤・登蔟促進剤を散布して改良自然蔟を設置する手順を策定し,それらに要する所要時間の1例を示した.また,自然上蔟においては実用上,登蔟率を90%以上にすることが重要であることを指摘した.5)条払い自然上蔟法はふりこみ場所が不用な点で有利で,未熟蚕のため条払いしやすいこと,自然上蔟法と比較して技術の安定性(登蔟率の高いこと)において優れているので,これらの点を生かして採用すべきことを強調した.6)条払い上蔟法については簡易条払機の利用を前提とし,条払い後の熟蚕に混入している蚕沙を分離する網とり作業を行わず,下に蚕を広げてその上に回転蔟を設置する方法を主として提示し,上蔟補助器を用いる方法やその他の方法についても併記し,くわしい作業手順や注意事項を述べた.また条払い上蔟法については作業人数や労働能力などによって選択できるようにいくつかの作業分担・手順(3人作業から9人作業まで)を想定し,それぞれの場合の実働8時間当たりの処理可能箱数と相対的な労働密度の推定値を示した.7)上蔟作業に当たっては臨時雇用が導入される場合も多いことが予想され,作業者の適正配置や各作業者の分担作業に対する理解度・習熟度,全体の統率力や作業者間の適切な連携など作業者についての配慮が作業能率を高める上で特に重要な要素であることを強調した.
索引語作業;上蔟;養蚕;条払い上蔟法;条桑育;自然上蔟法;条払い自然上蔟法;採用;方法;蚕;考え方;策定;指摘
引用文献数20
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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