千葉県に分布する多腐植火山灰土壌

千葉県に分布する多腐植火山灰土壌

レコードナンバー83771論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名三好 洋
並木 清
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ14号, p.95-103(1974-03)ISSN05776880
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抄録両総台地南部に分布する多腐植火山灰土壌について,台地北部に広く分布する腐植質火山灰土壌と比較しつつ,その組成,母材,理化学性,生産性等の検討を行なった。その結果の大要は次のとおりである。1. 多腐植火山灰土壌の細砂は石英を含み,表土の珪ばん比はやや高いが,かんらん石が多く含まれることなどの有色鉱物組成から,多腐植火山灰土壌は台地北部に広く分布する腐植質火山灰土壌と類似した母材に由来するものと思われ,富士火山を主噴出源とする火山灰土壌と言えよう。2. 多腐植火山灰土壌は腐植質火山灰土壌に比較して,粘土含量低く,炭素含量の高いこと,炭素率の極端に高いことならびに炭素含量と燐酸吸収係数の相関図でしめる位置が,腐植質火山灰土壌の回帰直線より大きく多腐植側にずれていることなどから,土壌風化の程度,熟畑化の程度のおくれた土壌と思われる。3. 多腐植火山灰土壌の粘土鉱物はアロフェンを主体とし,腐植質火山灰土壌と類似しているが,ギブサイトは痕跡として含まれる程度である。4. 多腐植火山灰土壌の固相率は腐植質火山灰土壌に比較して低い。5. 腐植の形態中腐植酸の腐植化度をしめす相対色度,色調係数には特徴はみとめられず,多腐植火山灰土壌の腐植の形態は炭素率のきわめて高いことをのぞいて,腐植質火山灰土壌と明白な差はみとめられなかった。6. 多腐植火山灰土壌は腐植質火山灰土壌の開拓当初の性質と類似した性質をもっており,燐酸と生産性の関連が高く,無燐酸による乾物生産のおちこみは大きく,燐酸吸収量もきわめて低い。しかし燐般を多施用することにより,生産性の劣悪性は解消され,熟畑腐植質火山灰土壌と同等の乾物生産性をあげることが出来た。
索引語腐植質火山灰土壌;火山灰土壌;多腐植火山灰土壌;腐植;分布;腐植質;比較;生産性;類似;火山
引用文献数11
登録日2011年03月04日
収録データベースJASI, AGROLib

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