熊本県下の養蚕家における蚕病発生の実態と作柄との関係

熊本県下の養蚕家における蚕病発生の実態と作柄との関係

レコードナンバー92989論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名荒武 義信
栢村 鶴雄
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ99号, p.53-66(1974-04)ISSN03853594
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抄録熊本県下の養蚕農家4戸を選び,3ヵ年間の各蚕期にわたってウイルス病の発生状況,蚕室塵埃中の病原,作柄などを調査して次の結果を得た.1 年度・蚕期を問わず,いずれの養蚕農家においても細胞室多角体病が恒常的に発生した.核多核体病の発生は少なく,ウイルス性軟化病の発生は全く認められなかった.2 調査対象養蚕農家における蚕室の塵埃中の病原は,年度・蚕期を問わずCPVが最も多く,NPVその他の病原は少なく,またFVは検出されなかった.これらの病原は消毒後でも認められ,いずれの養蚕農家の消毒も不完全であることが示された.また塵埃中のウイルスの病原性の残存期間はCPVが長く(2年以上),NPVは短かった(約1年)3 調査対象養蚕農家の作柄は年度・蚕期によって著しく劣る場合がみられたが,その場合の主要な原因は細胞室多角体病の発生によるものであった.4 調査養蚕農家の所在する地区および隣接地区のホルマリン消毒と作柄(箱当たり収繭量)との関係を調べた.ホルマリン使用量と掃立量との間には高い正の相関が認められたが,ホルマリン使用量と作柄との間の相関は低かった.このことは掃立量に応じてホルマリン消毒が行われてはいるが,消毒量の不足から,その消毒が不完全で蚕病の発生を許し,したがってホルマリン消毒が直接作柄に結びつかないことが示された.またこのような状態下での掃立量と作柄との間に高い相関が見られなかったのは当然であろうが,中には例年高い負の相関がみられる地区もあり,飼育能力を越えた掃立量の決定が蚕作安定上の問題の1つとみられた.
索引語カイコ;熊本県;作況;養蚕;掃立量;作柄;蚕期;発生;病原;消毒;ホルマリン消毒;熊本県下;関係;養蚕農家
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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