レコードナンバー | 93366 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
ALIS書誌ID | ZZ00013929 | NACSIS書誌ID | AN00121352 |
著者名 | 菅原 聰 |
書誌名 | 信州大学農学部紀要 |
別誌名 | Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University |
発行元 | 信州大学農学部 |
巻号,ページ | 11巻・ 1号, p.47-63(1974-06) | ISSN | 05830621 |
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抄録 | ドイツにおいてわが国と異なって森林は休養的に広く利用されている。それはドイツ人の生活習慣によるものであって,悪い都市環境内に居るよりは,森林内で散歩し,逍遙することが健康によいと人々は確信しているのである。また,休養的効果は混混林・老齢林・林縁部で高いとしているが,それはこれらの森林が多様性に富んでいるからにほかならない。しかし,たとえ美しい森林であってもそれを利用するための施設がなければその機能は発揮されないのであって,その点ドイツでは,その施設がかなり充実している。森林の休養的利用のために森林の内外に設置されている施設としては次のようなものがある。駐車場,回遊路,逍遙路,自転車道,乗馬道,スキー・コース,森林教育路,学校林,鳥獣保護林,野獣を見せる柵,休息場,寝ころべる芝生,遊び場,遊びの芝生,青少年の野営場,避難小屋,展望塔,リフト,スキー場,池,沼,水泳場,泉,簡単な治療施設,ファイヤー・プレース,森林広場など。これらの施設は州有地においてだけでなく,団体有地や私有地にも設けられており,今後もそれぞれ適した場所に設置されるように計画されているが,団体有や私有にかかるものについては州が補償することになっている。現在,重点的に施設されているものに林内スポーツ路があり,“Vita Parcours”と呼ばれるコースは保健会社などの支持もあって積極的に設置されている。これは森林内にコースを設定し,所定の場所で所定の体操を行うように計画されたものであって,長さは約3km,所要時間約30分~1時間程度のものである。このようにドイツでは森林を休養的に利用するために,多くの施設が広い範囲にわたって設置されているのであって,この種類の施設の少ないわが国とはかなり趣を異にしているのである。 |
索引語 | 保安林;余暇;ヨーロッパ |
引用文献数 | 8 |
登録日 | 2011年03月04日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |