ホソスガ幼虫の集合性に関する研究

ホソスガ幼虫の集合性に関する研究

レコードナンバー104198論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013929NACSIS書誌IDAN00121352
著者名森本 尚武
増沢 利和
書誌名信州大学農学部紀要
別誌名Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University
発行元信州大学農学部
巻号,ページ11巻・ 2号, p.231-243(1974-12)ISSN05830621
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抄録ホソスガNordmaniana trachydelta Meyrickはニシキギの葉に成虫が卵塊で産卵し,ふ化した幼虫は1令期間をその葉の葉肉を摂食して生活する。2令化脱皮を終えた幼虫は直ちに葉から脱出して巣網を作り,その中で強い集合生活を行う。この集合生活は終令までそのまま続き蛹においてさえ強い集合を維持するのが普通である。巣網を作りしかも幼虫期間を通じて集合が維持される本種の幼虫の集合性の生態的意義を解明するために,卵期および2令期からいろいろの大きさの集団に分離して室内で飼育した。1)幼虫期の死亡率は大きい集団ほど低かった。2)幼虫の発育期間も大きい集団ほど短縮される傾向がみられた。3)幼虫各令の頭幅にはほとんど顕著な差は見られなかった。4)幼虫期の生存に最も重要な時期は1令と2令のごく初期であり,この時期は巣網を作らない。5)集合内の個体に特定のリーダー個体はみられなかったが,2令になって葉から先に出て来た個体が最初の摂食時の集団を形成する時のリーダー役を果す。また幼虫各令の集団移動の際には巣網の周縁部に生息している幼虫がリーダーとして先に行動を開始することが明らかになった。6)巣網を用いての集団内の個体の行動を律する信号が2種類観察された。1つは“休止または危険信号”であり,他は移動の時の“行動開始信号”であった。7)若令幼虫の吐糸と巣網は摂食場所での集団摂食のための集合形成と維持に意義をもっているし,中令以降はむしろ天敵の攻撃に対する防禦のためと考えるのが妥当である。
索引語が;生態;ホソスガ;巣網;幼虫;葉;幼虫期;個体;維持;集合性;集合;行動;作り
引用文献数9
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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