無支柱栽培トマトの加工適性に関する研究(3)

無支柱栽培トマトの加工適性に関する研究(3)

レコードナンバー113315論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013929NACSIS書誌IDAN00121352
論文副題貯蔵適性について
著者名飯島 隆志
中村 俊昭
書誌名信州大学農学部紀要
別誌名Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University
発行元信州大学農学部
巻号,ページ12巻・ 1号, p.19-28(1975-06)ISSN05830621
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抄録1963年にHeinz社から導入の無支柱栽培トマト品種(determinate type variety) H. 1350,H. 1370,E.S.24,E.S.58と,すでに日本で栽培中のRomaおよび有支柱栽培トマト品種(indeterminate type variety)の大豊との6品種を供試して,1965年に収穫後の4日間の野積み実験を各3回の繰返しによって行い,野積み中の環境条件を調査し,また,裂果・腐敗果,目減りおよび成分変化について,品種別,貯蔵日数別,輸送の有無,コンテナーの位置による差などを比較し,これらの面から加工原料用トマトの貯蔵適性について検討し,以下の結果を得た.1.野積み中の環境条件では,内側部コンテナー内の温度,湿度,果実温は外側部のそれらに比してかなり高く,夜間も余り下がらなかったが,外側部のものは外気のそれらと似た変化を示した.内側部コンテナー内のCO2は野積み後4時間で0.4%にまで増加したが,その後は大きな変化を示さなかった.2.野積み中の裂果・腐敗果の発生は,輸送しない場合も輸送した場合でも,ともにE.S.24,Roma,H. 1370が少なく,大豊がもっとも多かった.また収穫後2日以内の野積みであれば,被害は比較的少ないが,以後は急増し,特に輸送後の貯蔵において著しかった.3.野積み中の果実の目減りは,輸送しない場合でも輸送した場合でも,ともにE.S.24,H. 1370,E.S.58が少なく,H. 1350,大豊が多かった.4.野積み中のコンテナーの位置では,裂果および目減りの発生は,内側部より外側部にやや多く,腐敗果は内側部に多かった.5.野積み中の果実の還元糖,有機酸,L-アスコルビン酸を貯蔵日数別,品種別に測定した結果,貯蔵日数を増やすにしたがって,L-アスコルビン酸がやや減少したほかは,成分的に大きな変化を示さなかった.以上により,野積み中における加工原料用トマト果実の損耗は品種間差異が大きく,供試品種中では加工専用種のE.S.24,H. 1370がすぐれ,生食加工兼用種の大豊,H. 1350が劣り,野積み日数は2日以内が望ましく,野積み前の輸送はきわめて悪影響を及ぼすことがわかった.
索引語果実;食品製造;貯蔵;トマト;輸送;裂果;変化;大豊;コンテナー;腐敗果;目減り;外側部;貯蔵適性;野積み
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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