機械移植用中苗の育苗に関する研究

機械移植用中苗の育苗に関する研究

レコードナンバー131808論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名木川 義昭
武市 義雄
安氏 優
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ17号, p.21-32(1976-03)ISSN05776880
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抄録機械移植用中苗の育苗法を確立しようとして,畑苗代および折衷苗代での育苗を主に,播種時期,播種量,床土の種類などについて,苗の生育,田植機への適応性の面から検討を行なった。その結果は次のとおりであった。1. 畑苗代を利用した育苗は,苗の生育,苗質の良好な苗が得られる点では,折衷苗代の場合にくらべてよいが床土が乾燥しやすく,苗マットがくずれやすいこととかん水労力が多大なことから,畑苗代の利用は困難と思われた。したがって,折衷苗代を利用した方が省力でき育苗は容易であると認められた。2. ビニールトンネル折衷苗代における育苗では,育苗器で出芽させてから置床するが,出芽時までポリフィルムでマルチすると,出芽,苗立ちがよく,初期生育の促進がみられた。3. 木枠と有孔ポリシートを利用する方法では,育苗箱使用の場合と同程度の苗マットが得られた。したがって,この方法で,木枠を大きくすることで資材が節減できることが認められた。4. ビニールトンネル折衷苗代で育苗する場合の揺種時期は,育苗器で出芽し,苗代に置床する方法では3月20日以降,直接苗代で播種し,出芽時までポリフイノレムでマルチする方法では4月・1日以降が適当であると認められた。5. 播種量は苗の生育および田植機への適応性の面から苗マット1枚(28cm×58cm)当たり100g~120gが適量である。6. ビニールトンネルを利用した早期の育苗では,ムレ苗の発生が問題となるが,これはタチガレンの使用により発生を軽減できるととから,中苗育苗で安定した育苗にはタチガレン処理が不可欠と思われた。7. 窒素の2葉期施用は,基肥にくらべて第4葉身を伸長させる効果が大きいことが認められた。また,窒素の分施により,植付時の草丈の確保と苗質の向上が可能と推察された。8. 育苗箱の孔隙は,苗の生育,育苗箱の持上げ抵抗などから,孔隙率10%程度で,孔隙3mmが適当と認められた。9. 中苗用の床土として,壌土の風乾土および溝土,火山灰土,くんたん,人工床土はいずれも実用上支障なかった。また,床土の節減にはくんたんを混合利用することが有効な方法である。10. 以上のことから,中苗育苗は折衷苗代での育苗が適しており,その方法として,気温の影響の大きい早期の育苗では,出芽,苗立ちの安定をはかるため,育苗箱を使用し育苗器で出芽し,ビニールトンネル折衷商代に置床して育苗する方法がよいと考えられた。また,資材の節減のためには,ビニールトンネル折衷苗代で,木枠と有孔ポリシートを使用し,苗代の溝土を床土として使用する方法がよく,この方法では出芽,苗立ちの安定に出芽時までポリフィルムでマルチすると効果があると認められた。
索引語育苗;苗;方法;苗立ち;折衷苗代;出芽;床土;利用;生育;使用
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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