ナシ赤星病菌のビャクシン類における寄生生態

ナシ赤星病菌のビャクシン類における寄生生態

レコードナンバー131817論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名本間 宏基
沼田 巌
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ17号, p.101-116(1976-03)ISSN05776880
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抄録最近多発しているナシの赤星病は,本病菌の中間寄主であるビャクシンから伝染発病する。著者は発生予察上の資料を得るため,1969年から1972年にかけて千葉県各地のビャクシン類における本菌の伝染源の量の実態を調査し,ナシ赤星病菌の寄生生態のいくつかを知ることができた。1. ビャクシンの樹冠体積1000cm3当りにおける寄生部(=病部)の数は,ナシ園から100mでは10個以上で,高密度に存在し,1kmの範囲でも1~10個と多かったが,1.5kmで1個以下になり少なく,2,3kmではめったに存在しなかった。2. 伝染源はナシ園の南側,次いで西側に多い傾向がみられた。3. 冬胞子堆の形状は2月上旬に紫褐色扁球形に葉上に出,後に紫褐色~赤褐色となり,4月上旬の成熟期には多くは長さ約2mm,幅約1mmの舌状V字型に生育し,冬胞子堆基部約0.2mmはオレンジ色を呈した。4. ビャクシン類の針葉の病部の冬胞子堆は大きいが少なく,タマイブキ,ミヤマビャクシンのように鱗片葉の細かく,やや堅い葉上の病部では冬胞子堆は小さく少なかった。5. タマイブキ,ミヤマビャクシンのように鱗片葉が細かい枝葉,葉の堅い枝葉あるいはタチビャクシンなどの針葉では,感染翌年に冬胞子堆を形成したが,翌春には病部は脱落した。6. カイズカイブキでは,病部は年々わずかに肥大するが4年間に菌こぶにならなかった。寄生年限はビャクシン,鱗葉ハイビャクシンでも4,5年くらいと思われる。7. ビャクシン類上の本菌の寄生部位は,新しい葉に多く存在し,褐色化した枝葉に少なく,木化小枝部に存在することはごくまれであった。8. タマイブキは他のビャクシン類に比べ感染しにくく,感染部分は前年伸びた新葉部に限られた。9. 土壌水分が少ないとき,葉質が堅くなり,病部数は少なくなった。
索引語冬胞子堆;ビャクシン;タマイブキ;病部;ビャクシン類;存在;針葉;鱗片葉;葉;枝葉
引用文献数29
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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