千葉県に分布する主要な畑土壌の生産性

千葉県に分布する主要な畑土壌の生産性

レコードナンバー131819論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名神沼 幸子
並木 清
三好 洋
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ17号, p.125-139(1976-03)ISSN05776880
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抄録県内に分布する主要な土壌である火山灰土壌,火山灰質土壌(ちばまつち),三紀系粘質土壊,海成砂質土壊のそれぞれ代表的な4土壌をえらび,その生産力について検討を行なった。これらの土壌は昭和38年に集められ,以後10年間,三要素試験を中心とする枠試験およびポット試験が行なわれた。これらの成績を中心にこれら4土壊の生産力について考察を行なった。1)火山灰土壌は他土壌に比して一般に収量が低く,窒素欠如の影響が大きく,冬作ではりん酸欠知の影響が大きい。堆肥施用により収量の増加が認められたが,その収量指数怯経年的に低下し,10年目では100に近い値まで低下している。火山灰土壌における堆肥施用の効果は主として養分補給のような短期的なものが主体と考えられ,堆肥の連用による土壌の理化学性の改良はほとんど認められなかった。また火山灰土壌はそこに栽培された作物の養分吸収の速度が他土壌にくらべておそかった。また10年間の無りん酸処理の影響は1作の標準量のりん酸施用によってきわめて大きく回復し,現作1作のみの無りん酸区よりはるかに高い収量をしめしている。また現作1作のりん酸欠如の影響を10年間の堆肥連用によってもカバー出来なかった。2)火山灰質土壌は火山灰土壌とほぼ同じ傾向をしめした。3)三紀系粘質土壌は孔隙特性を中心とする物理性は劣っているが化学性およびそこに生育する作物の養分吸収特性がすぐれているため,落花生をのぞくすべての作物でもっとも生産力が高かった。しかしすべての土壌のうち窒素欠如による収量の低下はもっとも大きく,りん酸欠如による収量の低下は火山灰系土壌より小さかった。また堆肥の連用により収量指数は経年的に上昇の傾向をしめし,土壌の理化学性の改善,とくに孔隙特性の改善効果が高い。有機物施用効果は累年的に高く,有機物の必要性の高い土壌である。4)海成砂質土壌は窒素欠如処理により収量の低下が最も大きい。堆肥連用による収量指数の経年的な上昇および,土壌理化学性の改善の効果は三紀系粘質土壌と同様に顕著であり,有機物施用は累年的に効果があり,有機物の必要性の高い土壌である。
索引語土壌;収量;低下;火山灰土壌;影響;効果;作物;堆肥;連用;有機物
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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