土壌のカドミウム含量の低い水田における玄米のカドミウム汚染機作

土壌のカドミウム含量の低い水田における玄米のカドミウム汚染機作

レコードナンバー131821論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名日暮 規夫
松本 直治
三好 洋
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ17号, p.150-159(1976-03)ISSN05776880
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抄録カドミウム含有量の低い水田土壌における高カドミウム含有米の生産要因を明らかにするため,ポット試験などを実施し,以下の知見を得た。1. 水稲体中の部位別のカドミウム濃度は,根>玄米>茎葉の順であった。亜鉛濃度は,根>茎葉>玄米の順であった。2. 玄米中カドミウム濃度は,底質の添加,亜鉛の添加により明らかに上昇した。また水質の汚染は湛水状態下で,土壊の汚染は,亜鉛の無添加下で玄米中のカドミウム濃度を上昇させた。3. 茎葉中のカドミウム濃度は,水質の汚染,水位の低下および亜鉛の添加により上昇した。また土壌の汚染は,湛水状態において,底質の添加は亜鉛の無添加下において茎葉中のカドミウムを上昇させた。4. カドミウムの吸収量は,水質の汚染,土壌の汚染,底質の添加および水位低下によって増加した。5. 土壌の重金属含有量の垂直分布は,表部(0~1cm)に著しく集積し,下層の濃度は半減している。これは一作での汚染が表部に集積した事を示しており,水稲の生育後期に酸化的な表層根が多く分布し,ここに集積したカドミウムを集中的にこの部分から吸収した可能性があり,汚染進行時においてはより極端であったと思われる。6. カドミウム汚染米の産出された水田地帯において,その原因,状況を明らかにすることは,水質,作土のカドミウム含有量のほかに,土壌中の亜鉛含有量,周辺水路の底質中のカドミウム含有量,ならびに作土表部1cmくらいの部分的なカドミウム含有量を測定することはきわめて有意義と思われる。
索引語汚染;添加;カドミウム;土壌;亜鉛;カドミウム含有量;上昇;水質;玄米;濃度
引用文献数9
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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