簡易蚕舎用資材の特性および利用開発に関する試験

簡易蚕舎用資材の特性および利用開発に関する試験

レコードナンバー134256論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009368NACSIS書誌IDAN00142341
著者名本間 正司
松島 一彦
河野 明義
書誌名千葉県蚕業試験場報告
発行元千葉県蚕業試験場
巻号,ページ10号, p.1-28(1976-03)ISSN
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抄録鋼材系資材として既に蚕舎用資材へ広く利用されているトタンやカラートタンなどの亜鉛引鉄板は日射による熱輻射が大きく、夏季の強い日差しや、これに準拠した人工光に照射されると資材裏面の熱輻射温度が約60℃前後にも達し、気温に比べて30℃を越えるような高い温度に上昇したが、石材系のスレートでは亜鉛引鉄板に比べて10℃位低かった。しかし、このように日射に焼ける亜鉛引鉄板でも発泡ポリエチレンシートを裏面に張り合せた既成のポリフォーム鋼板では、断熱材を通して舎内へ伝達される資材面の温度が20℃前後も低減され、むしろスレート(厚さ6mm)よりも適良な育蚕環境を作為するうえでの良適な資材であった。また亜鉛引鉄板を単用する場合でも対射光裏面へ断熱性に富むポーライトやスタイロフォームなどの資材を複合させると、舎内へ伝達される熱輻射温度を30℃前後も低減することができ、フォームエース(S2000)のような特殊発泡体の簡易なプラスチックシートを複合させても15℃位は低減することができた。なお、従来から小蚕舎の防暑手段として広く利用されてきたよしず、皆川むしろ、ピロシートなどの手近な簡易資材を遮光しても同様な温度を12~13℃は低減することが可能であり、応急的措置としての効果が認められた。プラスチックシート資材は、資材そのものの熱輻射は比較的に少ないが、一般的に透光性がある資材が多く、これに起因する輻射熱を生じた。特にビニルシートはその典型的なものであったが、ハイシートやフォームエースなどはビニルシートに比べて断熱性に富み、かつ、品質によって一様ではないが、7~8割以上の遮光率を保有しているので、プラスチックシート資材のなかでは、輻射熱が最も少ない特性があった。しかもこれらの資材は比較的に安価であり、育蚕取扱上の理化学的抵抗性があるので、亜鉛引鉄板の遮光資材や舎内壁面の複合的利用による防暑用としての適性が認められた。なお、ハイシートについては、シートの性状のほかに板状性があり、物理的強度も大きいので前記用途のほかに小蚕舎用の簡易屋根用資材としての利用性が考察された。その他のシート類のなかで特に蚕舎用資材としての活用性が検索されたものに、アルミ箔ラミネートクロス関係シート〔側壁およびその外囲用、または屋根用(東繊商事KK、東洋アルミニウムKK)〕、ハイマットおよびハイピーシート(側壁用)などが摘出された。
索引語施設;養蚕;資材;亜鉛;利用;複合;低減;特性;簡易蚕舎用資材;利用開発;用;蚕舎
引用文献数11
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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