箕輪町の土壌

箕輪町の土壌

レコードナンバー140050論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013929NACSIS書誌IDAN00121352
著者名大槻 貞男
書誌名信州大学農学部紀要
別誌名Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University
発行元信州大学農学部
巻号,ページ13巻・ 1号, p.99-118(1976-06)ISSN05830621
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抄録箕輪町では,国土調査法に基ずく土壌調査の指定を受けて以来,昭和42年から48年までの7か年間箕輪町全地区にわたる水田・畑地土壌の調査が実施された。各地区で代表的と思われる供試土壌中の物理・化学的組成の分析を町当局から依頼を受けて分析を行い得られた主な結果および土壌改良対策などは次に示す如くである。東部地域における洪積層畑地土壌では,酸性反応を示し腐植・有効燐酸・置換性カルシウムおよびマグネシウム含量は少なく,燐酸吸収係数は極めて高かった。水田土壌では洪積層および沖積層土壌とも塩基置換容量・有効燐酸・置換性カルシウムおよびマグネシウム含量は少なかった。更に洪積層土壌では燐酸吸収係数は僅かに高く腐食含量が少なく,また沖積層土壌では塩基置換容量・腐食・置換性カルシウム含量は特に少なかった。西部地域における洪積層畑地土壌では酸性反応を示し,置換性カルシウム・マグネシウム含量は少なく,燐酸吸収係数は極めて高く有効燐酸含量は極めて少なかった。水田土壌では洪積層および沖積層土壌とも腐植・置換性カルシウムおよびマグネシウム含量は少なく,特に洪積層土壌では有効燐酸含量少なく燐酸吸収係数が極めて高かった。また沖積層土壌では燐酸吸収係数が僅かに高く,容積重は比較的低かった。2層については,両地域の洪積層畑地土壌では特に燐酸吸収係数が極めて高く,有効燐酸・腐植・置換性カルシウムおよびマグネシウム含量は極めて少なかった。水田土壌では東部地域沖積層土壌で特に腐植含量が極めて少なく,西部地域洪積層土壌では特に有効燐酸含量が極めて少なかった。従って土壌中の有効態成分量は少なく瘠薄であった。土壌改良対策については,両地域の洪積層畑地土壌ではpH(H2O)6.0~7.0に矯正しCa/Mg当量比10以下に調整を行い,腐植・燐酸・珪酸などを十分に施用して物理化学的性質の改善を図る。特に燐酸・腐食の施用効果は一層大きいと考えられる。両地域の洪積層および沖積層水田土壌では腐植・燐酸・カルシウム・マグネシウム・珪酸などを十分に施用する。特に,西部地域では燐酸および東部地域では腐植・カルシウムの施用効果は一層大きいと考えられる。深耕について,両地域共に畑地土壌では前述した如く30cm位の深さまで深耕と相俟って土壌改良を行い物理化学的性質の改善を図る。また,水田土壌ではでき得る限り深耕と地力培養を行い有効態成分に富んだ厚い耕土を作ることが重要である。
索引語土壌;長野県;腐植;燐酸;燐酸吸収係数;土壌;置換性カルシウム;マグネシウム含量;水田土壌;沖積層土壌;洪積層畑地土壌;洪積層
引用文献数23
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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