Neurospora sp.の生産するプロテアーゼインヒビターの諸性質

Neurospora sp.の生産するプロテアーゼインヒビターの諸性質

レコードナンバー144068論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013929NACSIS書誌IDAN00121352
著者名大谷 元
鴇田 文三郎
書誌名信州大学農学部紀要
別誌名Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University
発行元信州大学農学部
巻号,ページ13巻・ 2号, p.131-136(1976)ISSN05830621
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抄録木材断片より分離した子嚢菌,担子菌75株を対象にトリプシンインヒビター生産菌株のスクリーニングを行い,目的菌株としてNeurosporaに属する1菌株を得た。本菌株のインヒビター生産のための至適培養条件,生産インヒビターの部分精製およびその性質について検討を行い,その結果は次の如く要約される。1.本菌株はシュークロース2.0%,ペプトン2.0%,酵母エキス1.0%,KH2PO40.1%,およびMgSO4・7H2O0.1%(初発pH5.0)よりなる培地100mlを500ml容フラスコで30℃,7日間の振盪培養(120r.p.m)において最もインヒビター生産が高い。2.本菌株により生産されたインヒビターは,その培養濾液より,80%アセトン中で沈殿,70%硫酸アンモニウム可溶,50%エタノール可溶などの性質を利用することにより,約2.6倍まで精製された。3.インヒビターの分子量は1~3万で,60℃,10分の加熱に対して酸性から中性溶液では安定であるが,アルカリ溶液では不安定であった。また,pH7.0で5分間の煮沸によって50%の阻害活性が,30分間の煮沸によって90%以上の阻害活性が失活した。4.本インヒビターはさらに,トリプシンの他にナガーゼ,パパイン,プロナーゼの活性を阻害し,α-キモトリプシン,ペプシンを阻害しなかった。5.以上の結果から,本菌株の生産するプロテアーゼインヒビターは,既知の微生物起源のものとは異なった幅広い阻害スペクトルを有した新物質と考えられる。
索引語真菌;プロテアーゼ;Neurospora;プロテアーゼインヒビター;生産;本菌株;インヒビター;阻害;インヒビター生産;行い;性質;煮沸
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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