桑園の管理に関する試験(2)

桑園の管理に関する試験(2)

レコードナンバー150429論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
論文副題緑肥作物,わら等の土壌面被覆が桑の収量及び土壌に及ぼす影響
著者名荒川 勇次郎
坂垣 勲
中野 修一
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ104号, p.81-92(1977-01)ISSN03853594
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抄録桑園における有機物資料として間作緑肥作物,わらの施用方法としてのすき込みと,土壌面被覆及び雑草草生の効果を比較検討するため,1953年より6ヵ年間4連制によるほ場試験を行った.その結果の概要は次のようである.(1)各年次を通じ最多収量を示したのは清耕区で,緑肥間作,わらによる土壌面被覆または雑草草生はいずれも劣り,雑草草生とでは最高約25%の差があった.敷わら区は他区が年次の経過に伴ない漸増しているに対し増加することなく,最終年には雑草草生区に劣った.緑肥作物のすき込みと被覆では年次により異なり明確ではないが,被覆がやや劣った.(2)土壌に及ぼす影響をみると,緑肥すき込区はすき込みにより腐植の増加はみられず,被覆することにより腐植の増加が認められ,わら被覆及び雑草草生は増加し,とくに雑草草生区は清耕区の約倍量となった.三相分布をみると雑草草生区,敷わら区では気相が増加し,2.5~1.0mm粒の団粒構造の発達が見られた.緑肥作物及びわらの施用はpH,置換酸度をやや高め,とくに緑肥すき込区に著しかった.塩化加里可溶石灰では雑草草生区にやや増加した.全窒素では清耕区にくらべ雑草草生区,敷わら区,緑肥被覆区が増加し,とくにアンモニア態窒素の増加がみられた.全炭素含量では全窒素と同様の傾向を示し,雑草草生区が最も多く,緑肥すき込区は最低でC/N率は9~12%にあった.(3)以上の結果から,従来慣行されてきた間作緑肥作物のすき込みによる効果はほとんどみられず,収量向上にはほとんど寄与していないものと思われた.雑草草生は刈取りを行っても生育への影響は免れず清耕区にくらべ,約25%の減収となった.また間作緑肥作物及びわら被覆は土壌腐植増加は認められたが,収量への効果は見られずとくにわら被覆は,他区に比べ劣る結果となった.このように有機物の施用は使用する材料の種類と関連し,その効果は異なり,土壌及び気象等環境条件に適応した管理方法と施用法が採用されなければならないことを示唆する.
索引語収量;桑園;土壌;被覆;肥料;わら;増加;すき込み;清耕区;雑草草生区;敷わら区;わら;効果;土壌;雑草草生;被覆
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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