稚蚕棚飼用蚕体消毒装置の試作とその利用方法

稚蚕棚飼用蚕体消毒装置の試作とその利用方法

レコードナンバー150435論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名唐沢 哲二
中田 昌保
渡辺 喜一郎
剣持 謙二
渡辺 昭典
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ104号, p.181-195(1977-01)ISSN03853594
全文表示PDFファイル (1965KB) 
抄録稚蚕飼育のうち電床育や空調大部屋棚飼方式などにおける毛蚕の消毒または稚蚕期における蚕体蚕座消毒に適用できて,精度や能率のよい蚕体消毒装置を考案,試作し,1973年より稚蚕共同飼育所においてその利用試験を行った.1)蚕体消毒装置の構造は散粉機構を内蔵する薬剤ホッパとその下方に設けた蚕箔支持台および作業に適した高さを保ち,かつ移動を容易にするための車輪付き脚からなっている.2)散粉機構は多数のコロを列設したそろばん状のコロ枠を水平往復運動させることにより金網面に適良な振動を与え薬剤を散布する.蚕箔支持台には感知板を設け,通過させる蚕箔の重量を感知して散粉機構を作動または停止させるための電気接点を備えており,蚕箔の重量がかかると自動的に薬剤散布が行われ,通過し終ると重量がなくなるため自動的に散布を停止する.3)本装置を用いて掃立時の毛蚕の消毒を行った場合,手まき方法との比較で1蚕箔(蚕種9箱分)当たりの消毒作業経過時間は約1/4で済み,蚕種ひろげ等の関連付随作業を含めた作業で約10%作業経過時間を短縮することができた.4)蚕体蚕座消毒に本装置を用い,十分な作業場所がある場合の作業方法は3通りが想定され,作業は4人または6人の組作業で実施する.4人の組作業の場合は消毒した蚕箔を引き出した元の飼育棚へ戻す方法と対面する飼育棚の蚕箔を双方交互に入れ替えながら行う方法とが考えられ,6人の組作業では蚕箔を引き出し消毒した蚕箔を元の飼育棚へ戻す方法を対面する飼育棚について双方交互に行う方法である.これらの作業方法のうち6人の組作業が最も短時間で消毒作業を進めることができ,ついでは4人の組作業のうち対面する飼育棚のものを双方交互に消毒する方法であった.延作業時間でみた場合は4人の組作業で対面する飼育棚について双方交互に消毒を行う方法が最も優った.5)蚕体蚕座消毒作業能率について本装置を手まき方法と比較すると散布作業で約1/3作業経過時間を短縮することができ,蚕箔の出し入れを含めた作業では作業経過時間を6人の組作業で約1/3,4人の組作業で約1/2に短縮することができた.6)本装置は機構上,散布作業による薬剤微粉末の飛散が少なく,蚕座面への散布状態は極めて良好であり,蚕箔支持台上で蚕箔を円滑に通過させる限り,手作業にみられる散布むらやいわゆる「ボタ落ち」の心配がなかった.以上の結果から本装置は散布精度,作業能率等においてほぼ満足すべき結果が得られ,棚飼い方式の稚蚕共同飼育所においては十分実用に供し得るものと考えられる.
索引語消毒;装置;養蚕;蚕箔;組作業;作業;消毒;飼育棚;方法;本装置;4人;6人;対面
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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