かんがい施設の多目的利用における散水方法に関する研究

かんがい施設の多目的利用における散水方法に関する研究

レコードナンバー164465論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名南 政邦
岩田 益
阿部 弘
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ105号, p.61-93(1977-07)ISSN03853594
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抄録桑園の管理作業の省力化を目的とし,かんがい施設を施肥,防除などの多目的に利用する場合の基礎資料を得るため,各種作業に適した散水器具および散水方式,薬液の適正散布量,混入方式などについて検討するとともに,スプリンクラーによる肥培管理が桑の発育ならびに収穫量におよぼす影響と害虫防除の効果について調査を行った.その大要は次のとおりである.1.樹上用散水器8器種,樹下用散水器3器種の散水性能を検討した.樹下用は散水面積がせまく,配置間隔が密となり,散水量が多く,しかも桑園の条件による影響が大きく多目的利用には適当でなかった.樹上用8器種の内で散水性能や散布むらなどの点からレインマスターAR2がややまさる結果を得た.2.桑の植付け密度および生育時期の異なる場合の農薬の適正散布量を明らかにするため赤色色素溶液を散布し,桑葉などへの付着状態を検討した.300l/10a程度の散布量では各時期および植付け密度にかかわらず付着は不十分で,発育初期の平均枝条長が70cm程度までは450l/10a,春蚕期の新梢伸長期および平均枝条長が1m以上となる時期には,600l/10a程度が適当とみられた.植付け密度では差異がみられなかった.3.散布薬液の混入について別配管薬液送高圧ポンプとスミジェットS型可搬式の2方法により,濃度調整,作業能率などを検討した.散布薬液の混入率(1次希釈液からの濃度調整)は塩化カルシウムで目標から20~25%,液肥でも20~22%のふれを認めた.別配管薬液送高圧ポンプはスミジェットS型に比べて,薬液の調整から散布までの作業が半分の行程と時間で行うことができ,しかも,スミジェットS型は薬液の調整が煩雑でブロックごとに移動する必要があるが,別配管薬液送高圧ポンプは大きい薬液槽を設置しておけば,1回の希釈で多量の薬液が準備でき,広面積の散布に適することを明らかにした.4.植付け当年より桑園の肥培管理を慣行法を対照にスプリンクラーで行い,植付け2年目から3年目春期までの結果から,枝条の発育および収穫量とも慣行管理と遜色のないことを認めた.さらに,害虫防除を行った結果,ヒメケブカサルハムシ,ハダニおよびクワノメイガの3害虫とも慣行同様に70ないし100%に近い防除効果を認めた.スプリンクラーによる害虫防除は慣行法と同様十分な効果があったが,効果の現われ方が慣行法に比べおそい傾向があった.
索引語かんがい;施設;桑園;薬液;散布;調整;効果;桑園;検討;スプリンクラー;害虫防除;結果;植付け密度
引用文献数8
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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