沖縄地方におけるシマグワの栽培学的研究(1)

沖縄地方におけるシマグワの栽培学的研究(1)

レコードナンバー164469論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
論文副題シマグワの生長と収穫に関する調査ならびに考察
著者名小野 松治
宮尾 澄生
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ105号, p.127-146(1977-07)ISSN03853594
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抄録沖縄地方に分布するシマグワについて,その仕立・収穫法を策定するため,石垣市を中心にほ場での調査・観察を行い次のような結果を得た.1.シマグワは植付け当年に少くとも3回(4・7・10月)の収穫が可能で,最終回の1株当たり枝条構成は枝条数14.2,総枝条長15.39mを示し,収穫(葉)は614gに達した.2.植付け3年目の桑園を用い,10月から翌年2月まで5回にわたり基部伐採を行い,2月下旬に生長期間の長短と枝条構成・収量との関係について調査した.その結果,1株当たりの総枝条長は生長期間の長いものほど長く,10月伐採では約20mに及び,平均枝条長は108cmを示した.しかし,生長期間の長くなるにつれて枝条長は不斉となり,えき芽の発生および黄葉・落葉が観察された.また,収量(葉)は生長期間の長いものほど多収となったが,10月伐採の例では第1蚕期(3月)の用桑としては必ずしも好適とはいえなかった.3.植付け3年目の桑園を用い,1月から5月まで毎月1回基部伐採を行い,その後の生長と収量について調査した.その結果,発芽に要する日数は伐採時期のおそくになるにつれて早くなり,4・5月伐採では7~10日で脱苞期に達し,その後の生長もほぼ同じ傾向であった.えき芽の発生は伐採期のおそいものほど早く,5月伐採では伐採後56日目(89cm)にみられ,枝条しょう端より5~10葉下った部位に多い.枝条構成では枝条数・総枝条長ともに伐採時期がおそくなるにつれて漸増する.しかし,枝条長の度数分布は,1月伐採では比較的長大なものが多くを占めるが,その後は分散の傾向をたどり,5月伐採になると短小な枝条が多発する.なお,収量(葉)は伐採時期のおそいものほど多収を示したが,いずれも10a当たり700kg前後であった.4.4月上旬,基部伐採を行いその後伸長したシマグワについて,74日目の6月17日対照区(全伐)のほかに2/3伐採・1/2伐採んどの中伐区を設け,収量を調査した.その結果,1株当たり収量(葉)は対照区の964g(100)に対し,2/3伐採区では848g(88),1/2伐採区は440g(45)を示した.5.植付け後の株定めは,シマグワの生長・樹姿等からみて,植付け当年の6~7月と9~10月の2回に分けて行うことが合理的と考えられた.6.沖縄地方を対象としたシマグワの仕立・収穫体系の試案を試作した.なお,体系の作成にあたっては,桑園面積1haを用い年7回飼育を想定し,収繭量は約1tを期待した.
索引語沖縄県;クワ;栽培;収穫;せいちょう;シマグワ;生長期間;収量;調査;生長;葉;沖縄地方;収穫;枝条長;えき芽
引用文献数11
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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