養蚕飼育規模別にみた養蚕技術の実態分析(2)

養蚕飼育規模別にみた養蚕技術の実態分析(2)

レコードナンバー170429論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
論文副題上蔟作業能率とそれを支配する要因
著者名真下 昭六
石川 誠男
叶内 朝治
須田 保明
高林 菊次
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ106号, p.17-37(1978-01)ISSN03853594
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抄録条払い上蔟を実施した群馬県内の2集落の計22戸の農家を対象に昭和48年に飼育規模と1箱当り延作業時間で表わされる作業能率との関係を調査し,更に48年,49年の2ヵ年にわたり主として手作業による条払い作業(手払い)を行った農家についてその作業能率を支配する要因について分析を行った.1.22戸のうち条払機を利用した農家は1戸だけで,他はすべて手払い上蔟(条払台も含む)を実施したが,1箱当り上蔟延作業時間を比較すると,条払機を利用した大規模農家の時間は最も短く能率的であったが,他の手払い上蔟を実施した農家の間では飼育規模と1箱当り時間との間には一定の傾向は認められなかった.手払い上蔟を実施した農家の間では合理的な作業方法や手順を採用した農家は規模に関係なく,各蚕期を通じて常に相対的に1箱当り作業時間が短い傾向がみられた.2.上蔟全体の作業能率は熟蚕収集作業能率と密接な相関があり,特に春蚕期は約80%の寄与率で,上蔟全体の作業能率向上を考える場合には熟蚕収集作業の省力化がきわめて重要なことが示された.また,熟蚕収集作業時間は残蚕拾い作業時間によって大きく影響され,その寄与率も約80%であり,1頭拾い(残蚕拾い)をいかに少なくするかが条払い上蔟の作業能率を向上させる上での要点であることを確認した.3.各蚕期の飼育箱数と上蔟最盛日の作業人数との関係を調べると,約7割の調査農家においては蚕期毎の飼育箱数がかなり異なるにもかかわらず,上蔟最盛日の作業人数はあまり変わらない傾向が示された.飼育箱数の割に作業人数の少ない例は晩秋蚕期に多かったが,同じ飼育箱数の場合でも作業人数の多い場合は少ない場合の2倍以上の例もあり,箱当り延作業時間も少ない人数の場合は明らかに小さい値を示した.4.手払い上蔟について,その作業能率を支配する要因について調査した結果,明確な作業分担と手際のよさ,作業工程の省略,運搬行程や1箱当り運搬回数が少ないことが能率向上に関係していることが明らかになった.これらの関係についてマテリアル・ハンドリング合理化の原則に照らして考察を行った.
索引語養蚕;作業能率;作業時間;手払い上蔟;農家;実施;作業人数;条払い上蔟;飼育規模;条払機;利用
引用文献数4
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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