養蚕飼育規模別にみた養蚕技術の実態分析(4)

養蚕飼育規模別にみた養蚕技術の実態分析(4)

レコードナンバー170431論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
論文副題飼育作業能率とそれを支配する要因
著者名高林 菊次
石川 誠男
叶内 朝治
真下 昭六
須田 保明
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ106号, p.55-66(1978-01)ISSN03853594
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抄録2集落計22戸の養蚕農家に委託した記帳を基に,それら農家の4,5齢期の1箱当り飼育作業時間と飼育規模との関連を明らかにし,あわせて集落別,蚕期別の特徴を分析した.その結果の概要は次のようである.1.1箱当りの飼育作業時間は両集落ともほとんどの蚕期において,飼育規模が小さいほど大きく,規模が大きくなるに従って小さくなったが,その減少の傾向は両対数をとって計算した回帰曲線がよくあてはまった.また飼育作業の約80%を占める給桑作業時間においても飼育作業時間とほぼ同様の傾向を示した.2.除沙・拡座等の作業についてみると5齢期に中除を行った農家の1箱当り作業時間は必然的に多く,春蚕期において特に2段蚕座の多い農家において中除が行われる傾向がみられた.更にそれについて集落別の平均値を比較すると,いずれの蚕期においてもK集落の方が大きい値を示し,集落別の特徴が示された.3.A集落ではK集落に比較して特に春蚕期の飼育経過は長びき,4~5齢期の総給桑回数も多かったが,1箱当り給桑量は少なく,その結果,4~5齢を通じての1箱当りの給桑時間の平均値では両集落間に有意の差はみられなかった.また,条桑10kg当り平均給与時間についても両集落に差がみられなかった.両集落の春蚕期の繭重には有意差はなく,収繭量に対する桑葉の利用効果はA集落がよいという結果が示された.4.全農家平均の飼育作業について蚕期による差をみると,条桑10kg当り給桑時間では春蚕期がもっとも能率が高く,次いで晩秋,夏,初秋蚕期の順であった.これには各蚕期別の収穫条桑1本の平均重の差が関係しているものと推測された.次に1箱当り給桑量では春蚕期がもっとも多く,これから1箱当りの給桑時間は晩秋,春,夏,初秋の順となった.更に飼育作業の中で給桑以外の作業の1箱当り作業時間をみると,春蚕期がもっとも多く,それらを合計した飼育全体の1箱当りの作業時間をみると晩秋蚕期がもっとも能率が高く,次いで夏,初秋,春の順であった.5.飼育作業は蚕座条件によっても支配されるが,1箱当り蚕座面積,1段蚕座面積率,台車付飼育装置装備面積率などはいずれも飼育箱数との間に有意の相関があり,規模が大きくなるほど相対的に厚飼いとなり,1段蚕座や台車付飼育装置の面積割合が高くなることが示された,年平均の1箱当り飼育作業時間と飼育箱数,1箱当り蚕座面積,1段蚕座率との重相関係数は0.794であった.6.4齢以降の桑とり,飼育,上総を合計した1箱当り作業時間と年間飼育箱数との間には両対数で計算して-0.673の有意の相関がみられた.
索引語養蚕;春蚕期;飼育作業時間;作業時間;蚕期;給桑時間;夏;飼育作業;5齢期;給桑量;春
引用文献数4
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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