トマトのタバコ・モザイク・ウイルス抵抗性育種に関する研究(4)

トマトのタバコ・モザイク・ウイルス抵抗性育種に関する研究(4)

レコードナンバー173567論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題複合病害抵抗性新系統(KFMR)の育成経過と特性
著者名青木 宏史
荻原 佐太郎
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ19号, p.1-8(1978-03)ISSN05776880
全文表示PDFファイル (703KB) 
抄録1. トマトのTMV抵抗性品種を育成するために1968年より育種素材の収集,抵抗性の検定,交雑および接ぎ木などを行なった結果,L. peruvianum雑種後代系統19-b-2(TMV,萎ちょう病,根腐萎ちょう,ネコブセンチュウ抵抗性)を台木として,高知ファストを穂として接ぎ木した株から,TMV,萎ちょう病に強度の抵抗性で,根腐萎ちょう,褐色根腐病および斑点病にも強い複合抵抗性新系統を1975年に育成し,KFMR1号,2号および3号と命名した。2. 生育は,いずれも極めて旺盛であり,1号および3号は小葉がやや大きくなるが2号は小さい。3. 1号および3号は着花数がやや少ないが2号は多い方である。着果数は,いずれも平均している。4. 花痕は小さい。果実の大きさは中~大果(150~250g)である。果色は桃紅色で濃く,果頂部より着色し肩部に緑を残す。食味はとくに優れている。3号は栽培条件によりすじぐされ果が発生する。5. 熟期は1号が早生で2号および3号は中生種であり,上物収量,総収量ともに多い。6. TMVにはTm-2α遺伝子をホモに保有するため免疫に近い抵抗性を示し,トップネッロシスのような激しい病徴は発生しにくい。萎ちょう病には萎ちょう病菌レースJ-1に完全な抵抗性を示すほか根腐萎ちょうレースJ-3にも抵抗性を示す。褐色根腐病にはKNVFよりは弱いが,一般実用品種よりは,かなり強い。斑点病には病斑数が少なく抵抗性が認められる。葉かび病,疫病,かいよう病,青枯病およびネコブセンチュウには抵抗性でない。7. 以上からKFMR1号,2号および3号は各種の病害に抵抗性があるため,育種素材として極めて利用価値が高いばかりでなく経済品種としても利用できる。
索引語抵抗性;TMV;萎ちょう病;ちょう;根腐;トマト;育成;育種素材;接ぎ木;褐色根腐病
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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